


いつもセドナ整骨院・鍼灸院・カイロプラクティック 千葉駅前院をありがとうございます。
先月、ブログにアップさせて頂きました「 交通事故に遭ったら最初に何をするのが正解 慌てないための6つの
ステップ」が好評を頂きましたので、今回は開院10年で患者様から寄せられた疑問・質問についてまとめま
した。
いずれも交通事故対応の中で重要なことになりますので、是非、ご一読くださいませ。
Q:事故後、痛みがないから病院へ行かなくていい?
A:必ず病院へは受診されて下さい!!
交通事故に遭った直後、「痛みはないから大丈夫そう」「車も少しぶつかっただけだから病院へ行くほどでは
ない」と思われる方は少なくありません。
しかし、交通事故では事故直後には症状が目立たなくても、その後になって首や腰の痛み、頭痛、めまい、手足のしびれなどが現れることがあります。
また、事故後の対応は身体の回復だけでなく、保険手続きや今後の治療にも関わる重要なポイントです。
今回は、交通事故後に自覚症状がなくても病院を受診した方がよい理由について、医学的な観点と制度的な観点からご説明いたします。
1:「交通事故では症状が後から現れることがあります」
交通事故では、受傷直後には症状が軽く感じられても、時間の経過とともに首や腰の痛み、頭痛などが現れることが多々あります。
特に交通事故で多い「むち打ち(外傷性頚部症候群・頚椎捻挫)」は、症状の現れ方や程度に個人差があり、
事故直後の自覚症状だけで重症度を判断することは難しいです。
そのため、「今は痛くないから大丈夫」と自己判断せず、まずは医師の診察を受けることが大切です。
※むち打ちの症状が後から現れる理由については、別の記事で詳しく解説しています。
2:「見た目では分からない怪我が隠れていることがあります」
交通事故では、外見上は大きなケガがなくても、身体の内部で損傷が起きている場合があります。
整形外科では診察に加え、必要に応じてレントゲン、CT、MRIなどの検査を行い、「骨折」「脱臼」「神経障害」「腱や靭帯などの軟部組織損傷」またそれらが疑われるが疑われる所見などを総合的に評価します。
上記した怪我は時間の経過とともに回復していくものですが、まれに「急性硬膜下血腫」「脳挫傷」といった頭部外傷を引き起こしている事があります。
特に強い痛みや全身性のしびれ、手足の脱力感などがある場合には、早めの受診が重要です。
3:「診断書が今後の治療や保険手続きで重要になります」
交通事故で病院を受診すると、医師が診断書を作成します
この診断書は「人身事故への切り替え」「自賠責保険・任意保険の手続き」「治療経過の確認」「後遺障害等級認定の申請(必要な場合)」など、さまざまな場面で重要な書類となります。
また、事故から長期間経過してから初めて受診すると、事故と症状との関係を医学的に判断することが難しくなる場合がありますので、症状の有無にかかわらず、できるだけ早い段階で医療機関を受診することが大切です。
Q:病院と整骨院は併用できる?
A:病院(整形外科)と整骨院を併用することは可能です!!
交通事故に遭った後、
「病院と整骨院は両方通ってもいいの?」
「保険会社から整骨院だけにしてくださいと言われた」
「整形外科へ通うと整骨院には行けないのでは?」
このようなご相談をいただくことがあります。
結論から申し上げると、交通事故後に病院(整形外科)と整骨院を併用することは可能です。
ただし、それぞれ役割が異なるため、安心して治療を続けるためには、その違いを理解しておくことが大切です。
病院と整骨院は役割が異なります
病院と整骨院は、どちらも交通事故後の身体を支える大切な存在ですが、担う役割は異なります。
【整形外科】の役割:整形外科では医師が診察を行います
「診断」「レントゲン・CT・MRIなどの画像検査」「薬の処方」「診断書の作成」「必要に応じたリハビリテーションや専門医への紹介」などを行います。
日本整形外科学会でも、【整形外科医は診察所見や画像検査などをもとに診断を行い、病態に応じて投薬・注射・手術・リハビリテーションなどを実施する】と説明しています。
交通事故後は、まず整形外科を受診し、医師による診断を受けることが大切です。
【整骨院】の役割:整骨院では柔道整復師が施術を行います。
交通事故による捻挫や打撲などに対して「手技療法」「物理療法」「日常生活のアドバイス」「身体機能の維持・改善を目的とした施術」などを行います。

病院と整骨院は併用できます。
交通事故後は『整形外科で定期的に診察を受けながら、整骨院で継続的な施術を受ける』という通院方法を選択される方も少なくありません。
例えば【定期的に整形外科で症状の経過を確認してもらい、日常的な身体のケアを整骨院で受ける】というように、それぞれの役割を活かしながら通院することができます。
交通事故の治療では、整骨院へ通院している場合でも、整形外科で定期的に診察を受けることが重要です。
その理由は、
「症状の変化を医学的に確認できる」
「必要に応じて追加検査や治療方針の見直しができる」
「診断書や診療録などの医学的記録が継続される」 ためです。
【損害保険会社へ、相談しながら進めましょう】
交通事故の治療では、治療費の支払い方法や通院先について、加害者側の任意保険会社が窓口となることがあります(自損事故や加害者側などはこの限りではない場合があります)
整骨院で施術を受ける場合は、あらかじめ保険会社へその旨を伝え、治療状況を共有しながら進めると、その後の手続きがスムーズです。
※お問い合わせの際は「セドナ整骨院 千葉駅前院」と「043-287-4486」の番号を損害保険会社の担当者様にお伝えください。
なお、事故の状況や保険契約の内容によって対応が異なる場合もありますので、不明な点は保険会社や医療機関へ確認することをおすすめします。
【当院では整形外科との併用をおすすめしています】
繰り返しにはなりますが、当院では、交通事故後に来院される患者様へ、まず整形外科を受診していただくようご案内しています。
そのうえで「医師による診断」「定期的な経過観察」を受けながら、身体の状態に応じて施術をご提供しています。
交通事故では、「検査」と「診断」を担う病院と、「継続的な身体のケア」を担う整骨院が、それぞれの役割を果たすことが大切だと考えています。
私達はこれまで多くの交通事故によるお身体の不調を診させて頂いてきました。
その中で、「もっと早く受診していれば…」というお声を伺う事も少なくありません。
事故直後は症状が軽くても、まずは病院(整形外科)での診察を受け、その後の治療方針についてお気軽にご相談下さい。
一日もはや回復を心から願っております。
セドナ整骨院・鍼灸院 出口
参考文献・参考資料
① 日本整形外科学会「整形外科と接骨院(いわゆる整骨院)」
https://www.joa.or.jp/public/about/bonesetter.html
② 日本整形外科学会「むち打ち症(外傷性頚部症候群)」
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/traumatic_cervical_syndrome.html
③ 国土交通省「怪我をしたときは?」
https://www.mlit.go.jp/jidosha/jibaiseki/accident/injury/index.html
④ 国土交通省「損害賠償を受けるときは?」
https://www.mlit.go.jp/jidosha/jibaiseki/accident/nopolicyholder/index.html
⑤ 国土交通省 自賠責保険ポータルサイト「交通事故に遭ったら」
https://www.mlit.go.jp/jidosha/jibaiseki/accident/index.html
⑥ 厚生労働省「医療機関の適正受診に関する情報」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/jushin/index.html
⑦ 日本損害保険協会「交通事故にあったら」
https://sonpo.or.jp/
皆さんこんにちは!セドナ整骨院千葉駅前院の佐々木です。
セドナ治療院グループでは毎月ユーカリが丘本院、八千代村上院、公津の杜院、浦安院、そして当院千葉駅前院の全5院で月交代で行われるお身体についての勉強会「健康セミナー」が行われています。
先月6/14(日)に千葉駅前院で取り扱われたメインテーマは「睡眠」
今までも何度かお話させて頂いておりますが、今回は少し視点を変えて「睡眠中に私達の体の中で起こっていること」をテーマとして、皆さんに分かりやすく睡眠の大切さについてお伝えさせて頂ければと思います。専門的な内容も多く取り入れながら勧めていきますので、どうか最後までお付き合いいただけますと幸いです。
まずは導入として数値的、そして生物学的な観点から睡眠の重要性について知っていきましょう!
皆さんは人生でどれくらいの年月を睡眠に費やすか想像したことはありますか?一般的に人間が生涯のうちに睡眠に費やす時間は「人生の3分の1」、令和5年に厚生労働省による調べでは日本人の平均寿命は84歳、この数値で換算しますと平均的には約28年を睡眠に充てていることになります。
なんだかもったいないように感じますよね。睡眠中は何もすることが出来ないため、一見すると「意味のない時間」のように思われるかもしれません。しかし、生物学的な観点からみると、睡眠は進化の過程でどの生物もそぎ落とすことのできなかった、極めて活動的な生命現象なんです。寝返り程度でしか体を動かしていないはずなのに活動的….?一体どういうことなのでしょうか。
睡眠中、私たちの身体では脳の代謝産物の除去、記憶の整理、免疫機能の調節、内分泌系の制御、組織修復など、多数の働きが同時並行で進行しています。つまり睡眠とは、単なる休息ではなく、生体の恒常性(homeostasis)を維持するために不可欠な時間ということです。
※恒常性:生体がさまざまな環境の変化に対応して,内部状態を一定に保って生存を維持する現象や状態のこと。血液の成分の一定性や体温調節などがその例。
先ほど申し上げた通り、睡眠はヒトだけに存在する現象ではありません。哺乳類や鳥類だけでなく、魚類、爬虫類、昆虫、さらにはクラゲのような単純な神経系しか持たない生物にも睡眠様行動が確認されています。この事実は、睡眠が高度な知能を持つ生物だけに必要な現象ではなく、進化の過程で極めて重要な生理機能として省略されることなく受け継がれてきたことを示唆しています。
もし睡眠が単なる「休憩」だけの意味を持つのであれば、捕食される危険性が高まり、食料の調達や繁殖といった生物の生存において重要となる時間を失うという大きな不利益を抱えながらも数億年もの進化の中で維持される理由を説明することは難しいでしょう。そのため現在の睡眠科学では、「睡眠にはそれらの不利益を上回る生物学的利益が存在する」という考え方が広く支持されています。
睡眠の役割については長年研究されてきましたが実のところ現在でも「睡眠の目的はこれ」という一つの結論には至っていません。むしろ現在では、睡眠は複数の生理機能を同時に担っているという考え方が主流です。
現在の睡眠科学において最も重要視されている概念が「恒常性」です。
恒常性とは、生体が外部環境の変化にかかわらず内部環境を一定に保とうとする性質を指します。
私たちが起きている間、脳では膨大な神経活動(感覚や身体活動、情動など)が行われ、それによってエネルギーの消費、神経伝達物質の放出、イオンの変化、代謝産物の蓄積などが絶えず生じています。睡眠は、この覚醒中に生じた変化をリセットし、生体を再び最適な状態へ戻すための時間であると考えられていいて、近年ではこの恒常性の維持こそが睡眠の本質的役割の一つであるとする論文が多く報告されています。
2003年にTononiらによって提唱されたシナプス恒常性仮説は、現在でも睡眠研究における代表的なものです。
私たちは起きている間、新しいことを見たり聞いたり、勉強したりするたびに、脳の神経細胞同士のつながり(シナプス)をどんどん増やし、少しずつ強くしていきます。しかし、そのつながりがすべて強いままだと、脳は大量のエネルギーを使い続けることになり、必要な情報と不要な情報が混ざってしまって、かえって働きが悪くなってしまいます。
そこで睡眠中には、一日で増えたシナプスのつながりを整理し、本当に必要なものだけを残して、不要なものは少し弱める作業が行われると考えられています。これを「シナプスのダウンスケーリング」と呼びます。
いわば、散らかった机を片付けて、本当に必要な書類だけを残すようなものです。この働きによって脳は効率よく情報を処理できる状態を保ち、翌日も新しいことを学べる余裕を取り戻していると考えられています。
睡眠と記憶の関係は、現在最もエビデンスが蓄積されている研究分野の一つです。皆さんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
私たちは新しいことを学ぶと、「覚えた」と感じます。しかし神経科学の視点から見ると、その時点では記憶はまだ完成していません。
新しい情報はまず、脳の大脳辺縁系にある海馬という部位に一時的に保存されます。海馬は例えるなら「短期保管庫」のような役割を担っており、経験や出来事を一時的に保持しています。しかし、このままでは記憶は不安定で、時間の経過とともに失われてしまいます。
そこで重要な役割を果たすのが睡眠です。
一方、レム睡眠では、固定された記憶同士を関連づけたり、感情的な情報を整理したりする役割があると考えられています。そのため、睡眠は単に「覚えたことを保存する時間」ではなく、「情報を整理し、必要なものだけを長期記憶として定着させる時間」でもあります。
近年では、睡眠中に海馬と大脳皮質の間で神経活動が同期していることや、覚醒中に経験した神経活動パターンが睡眠中に再現される「リプレイ現象」が動物実験を中心に数多く報告されています。睡眠中、特に深睡眠(徐波睡眠・ノンレム睡眠)では、覚醒中に海馬へ蓄えられた情報が繰り返し再生され、その情報が大脳皮質へと転送され、長期記憶として定着すると考えられています。
これらの知見は、睡眠が受動的な休息ではなく、脳が積極的に情報を整理し、学習内容を再構築している時間であることを強く支持しています。
つまり、「勉強したから記憶できる」のではなく、「勉強したあとに眠ることで初めて記憶が完成する」のです。
徹夜でのテスト勉強にはご注意を!
睡眠中には成長ホルモンの分泌が促進され、筋・皮膚・骨など全身組織の修復が進行します。また自然免疫・獲得免疫の双方に影響を及ぼし、炎症性サイトカインの調節や免疫記憶の形成にも関与することが報告されていいます。
よく耳にする「睡眠のゴールデンタイム」はこれを指しており、[午後10時〜午前2時はゴールデンタイムだから背を伸ばす為に寝た方がいい]なんてことを学生時代に聞いた方も多いのではないでしょうか?
余談ですが実は研究によって最新の睡眠のゴールデンタイムは「入眠後最初にノンレム睡眠(徐波睡眠)が来る90分間」と言われています。
そのため、いかに入眠時の質を高めるかが重要となってくるんですね。
睡眠研究は近年大きく進歩し、従来の「脳を休ませる時間」という考え方から、「脳と身体を積極的に維持・再構築する時間」という認識へと変化し、神経回路の再編成、記憶の固定、免疫機能の調節、エネルギー代謝の最適化など、多様な生命維持機構が同時に働いていることが明らかとなってきました。
つまり睡眠とは、「活動を停止する時間」ではなく、「覚醒中には実行できない生理機能を集中的に遂行する時間」と捉えることができます。
今回は睡眠についてお話させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?
私達が目を閉じて意識を手放している間にもこういった明日の為の準備を身体は行ってくれているんですね。もったいないと感じていた睡眠時間への印象に少しでも変化を及ぼすことが出来たなら、とても嬉しく思います。
日本は世界的に見ても睡眠時間が常に最下位水準になるほど睡眠に対する優先度が低くなっています。実際に患者様に施術する際お話を伺うと、「睡眠をもっと長くとりたいのにそもそも時間が取れない…」というケースを多く聞きます。
先程記載した通り睡眠のゴールデンタイムは「入眠後最初にノンレム睡眠(徐波睡眠)が来る90分間」。何時に就寝したとしてもこの90分間の睡眠の質を高めることが重要となってきます。
セドナ治療院グループでは「不眠」や「睡眠の質の向上」に対して鍼灸治療、整体治療、ヘッドセラピー、オイルトリートメント、生活習慣の指導など、患者様に合わせて様々なアプローチ方法で治療を行っています。
お困りの方は是非一度ご相談くださいませ!
セドナ整骨院・鍼灸院 千葉駅前院
【参考文献】
皆さんこんにちは!セドナ整骨院千葉駅前院 鍼灸師兼あん摩マッサージ指圧師の佐々木です。
今回は前回に引き続き「痛み」をテーマに、鍼灸で痛みが和らぐ理由について少しお話させていただければと思います。
肩こりや腰痛は、多くの方が一度は経験したことのある身近な不調です。しかし、その一方で「年齢のせいだから仕方ない」「慢性的だから治らないもの」と諦めてしまっている方も少なくありません。
毎年行われている厚生労働省による健康調査の中に、体の不調についての設問があり、男女ともに毎回上位を占めるのが肩こりや腰痛です。
実際、今このブログを読んでくださっている方の中にも肩こりや腰痛に悩まされている方は多いことかと思います。
不定愁訴についての調査期間は3年おきに行われるため、現時点(2026年6月)での最新版である厚生労働省の『令和4年 国民生活基礎調査』健康の状況(自覚症状)=自覚的に困っている症状によりますと
男性:
1.腰痛
2.肩こり
3.咳や痰が出る
4.鼻がつまる・鼻水が出る
5.疲れやすい
女性:
1.肩こり
2.腰痛
3.手足の関節が痛む
4.疲れやすい
5.頭痛
上記のような順位で自覚症状数があります。いずれも肩こり・腰痛は例年上位2位以上に座しており、国の統計からも非常に多くの方々のお悩みであることがうかがえます。
当院でも、「耳鳴りが主訴です」「自律神経の乱れが気になります」「眠れなくて困っています」といったご相談で来院される患者様が多くいらっしゃいます。しかし詳しくお話を伺うと、肩こりや首こり、腰の張りを同時に抱えているケースが非常に多く見られます。
つまり肩こりや腰痛は、それ自体が症状であるだけでなく、さまざまな不調の土台となっていることが少なくないのです。
痛みが出てしまう一つの大きな要因として、筋肉の緊張があります。
長時間のデスクワークやスマートフォンの使用、運動不足、精神的ストレスなどによって筋肉が緊張すると、筋肉の中を流れる血液の循環が悪くなります。
すると筋肉に十分な酸素や栄養が届きにくくなり、老廃物も滞りやすくなります。その結果、ブラジキニンやプロスタグランジンといった発痛物質が蓄積し、感覚神経を刺激することで痛みや重だるさを感じるようになります。
また、痛みを感じることでさらに身体が緊張し、筋肉が硬くなり、血流が悪くなるという悪循環に陥ることもあります。
慢性的な肩こりや腰痛がなかなか改善しないのは、この悪循環が繰り返されているためです。
そこで鍼灸治療が役立つ可能性があります。鍼灸の代表的な作用の一つが、筋肉の緊張を和らげることです。
これらの症状の改善のため、肩こりや腰痛によく使われるツボとして、肩井や腎兪などがあります。
実は、こうしたツボの中には筋肉本体ではなく、筋肉と骨をつなぐ腱の近くに位置しているものが少なくありません。なぜ筋肉ではなくて腱なのでしょうか。
そのカギを握るのが、腱にあるゴルジ腱器官と呼ばれる器官です。
筋肉の収縮・弛緩に伴って生じる張力のセンサーで、筋肉と骨をつなぐ腱の中に存在し、筋肉にどれくらいの張力がかかっているかを常に監視しています。
鍼灸やツボ押しで肩井や腎兪を刺激すると筋肉の一時的な収縮が起きてこの腱のはたらきが活性化し、刺激はインパルスに変換されます。
このインパルスは、腱紡錘と脊髄を結ぶ1b神経線維を通じて、痛覚などの感覚情報を脳へ伝える中継点である脊髄の後角というところに入ります。
さらにここから、インパルスを伝達する脊髄の神経(介在ニューロン)を通って、脊髄から末梢に向けて伸び、運動指令の情報を筋肉に伝えるα運動神経に伝わります。
α運動ニューロンは筋肉へ「力を入れなさい」という命令を伝える神経です。その活動が抑えられることで筋肉は弛緩し、過剰な緊張が和らぎます。
こうした筋肉の緊張緩和によって血管が広がり、血流が流れやすくなった結果、痛み物質が除去される、という鎮痛効果がもたらされると考えられています。
解剖学的な視点から今回はお話させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?少し難しいキーワードが多くありましたね。
専門的なお話になりましたが、今回のポイントは「ゴルジ腱器官」という筋肉の緊張を調節する仕組みにあります。鍼灸はこの働きを利用して筋肉の緊張を和らげ、血流を改善することで痛みの軽減につなげていると考えられています。
また、近年は身体的な負担だけでなく精神的なストレスがこういった痛みの症状に関与している方も増えています。ストレスを感じると自律神経のうち交感神経が優位になりやすく、身体は無意識のうちに力が入りやすい状態になります。その結果、肩や首、背中などの筋肉が緊張しやすくなり、慢性的なこりや痛みにつながることがあります。
実際に施術を受けられた患者様からは、「肩だけでなく身体全体が軽くなった」「腰の痛みだけでなく睡眠の質も良くなった」「気付いたら頭痛の頻度が減っていた」といったお声をいただくこともあります。
もちろん症状の原因や経過には個人差がありますが、単に痛みのある部分だけを見るのではなく、身体全体のバランスや生活習慣、ストレスの状態なども含めて考えていくことが大切です。
肩こりや腰痛は、「みんなが持っているから仕方ない症状」ではありません。適切なケアによって改善が期待できる症状です。もし長年の肩こりや腰痛にお悩みの方は、一人で抱え込まずお気軽にご相談ください。
鍼灸が皆様の身体を整える選択肢の一つになれば幸いです。
【参考文献】
・厚生労働省
・「東洋医学はなぜ効くのか」著:山本高穂、大野智
皆さんこんにちは!セドナ整骨院千葉駅前院 鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師の佐々木です。
日頃よりブログをご愛読くださりありがとうございます。
今回は「痛み」を題材として少しお話させて頂ければと思います。
首、肩、腰、神経痛や四十肩・五十肩。体の痛みについてのお悩みは尽きないことかと思います。しかし私たちが普段敵対視している厄介な痛みですがその実、身体保護のために役立ってもいます。「痛み」についての理解を深めていきましょう。
皆さんは「痛み」にも種類があることをご存じでしょうか?
そもそも痛みには『生存を脅かすような危険から身を守るために必要な感覚』≒『アラーム』のような役割があります。痛みが出た際の人間の行動の変化として代表的なものが以下の三つです。
①痛みを感じることで無理な行動を抑制するようになる
②痛みが持続することで、治療や回復の行動を取るようになる
③痛みを感じたときの記憶によって、リスクのある行動を避けるようになる
反対に、痛みを感じなかったとしたらどうでしょうか?1つ例を挙げると「先天性無痛無汗症」という難病があります。
この疾患は全身の温度覚(熱い・冷たいを感じる)と痛覚(痛みの感覚)が消失するという症状を持ち、痛みに気付かないまま骨折・脱臼などの外傷、熱傷や凍傷を繰り返し、骨折がうまく治らなかったり脱臼を繰り返すことを通じて、シャルコー関節と呼ばれる関節変形に至ってしまったり、熱傷や凍傷を繰り返すことでケロイドや瘢痕が形成されてしまうこともあります。
また、日常生活の中でも痛みを感じないことによるトラブルが起こりやすく、たとえば熱い食事やカイロによる火傷、気付かないまま運動を続けることにより骨折の悪化、靴擦れや小さな切り傷が化膿するなど悪化してしまうといったケースも見られます。さらに、口の中を噛んでも痛みがないため傷が深くなる咬傷など、日常の些細な行動が大きな損傷につながることもあります。
痛みがない生活とは、このように多くのリスクが伴います。
痛みのおかげで危険を回避し、安静にして回復を待ったり、治療に取り組んだりできます。
つまり、痛みは人間が生存するために必要不可な防御反応なのです。
ちなみにちょっとした雑学ですが、生物が痛みの感覚を手に入れたのは4億~5億年前頃と考えられており、人間だけでなく、さまざまな生物が痛みに伴う行動をとることが知られています。魚やカエルなど人間と同じ脊椎動物はもちろんのこと、軟体動物のタコやイカも痛みを感知して回避行動をとると考えられています。さらに、最近の研究では節足動物も痛みを感じている可能性があるとの報告もあり、今後、さらなる発見の可能性もあります。いずれにしても、痛みの感覚は生存可能性を高めるため進化的に獲得された重要な機能であることは間違いありません。
そんな痛みの感覚の発端は、皮膚や筋肉、内臓などの組織で生じた衝撃や炎症、病原体などからの刺激です。これらの刺徴が末梢の神経から脊髄を経由して脳まで伝えられ、脳の特定の場所だけで処理されるわけではなく、一次体性感覚野(S1)、第二次体性感覚野(S2)、島皮質、前帯状回、扁桃体、視床など複数の領域がネットワークとして働くことで痛みとして身体が認識します。これらは「痛み関連脳領域(ペインマトリクス)」と呼ばれ、痛みの場所や強さだけでなく、不快感や情動的なつらさも含めて総合的に処理しています。また、ペインマトリクスには含まれませんが、記憶を担当している「海馬」も痛みの学習に使われます。
上記の通り「情動的」つまり」痛みの感覚は心理的なストレスとも大きく関わっています。痛みの感覚がストレスによって生じたり、増加したりすることがあるのです。例えば、腰痛には心因性腰痛と呼ばれるものがあります。腰に痛みの原因がなくても、不安やうつなどの心理的な要因によるストレスが、脳や脊髄に備わっている「痛みを調する機能」の異常をもたらし、体の浦みを感じてしまうことが少なくないのです。現在、こうしたタイプの腰痛などの痛みは「痛覚変調性疼痛」と名付けられ、鍼灸も治療法のひとつとなっています。
ここまで説明した通り、痛みは私たちの生存に必要不可な感覚です。しかし、強く感じたり慢性化したりしてしまうと日常生活に支障が出てしまい、体を守るためのものであるはずが逆にその為に生存が脅かされてしまいます。
そこで、古代の人々が編み出した治療手段のひとつが鍼灸です。特に長期にわたって痛みが続く慢性疼痛(慢性痛)への鎮痛効果が期待されています。
慢性疼痛は、一般に3ヵ月以上継続する痛みや、通常の治療期間を超えて続く痛みを指します。ケガや病気などによって起こる急性痛は原因となるケガや病気が治まれば痛みも和らぎますが、痛みがひどかったり、長引いたりすると慢性的な痛みへと移行してしまうことが少なくありません。
例えば、腰を例にすると、最初はぎっくり腰だったり、一時的な疲労による腰痛だったりしますが、それが悪化したり長引いたりして生じるのが慢性疼痛です。その原因は、元々の「体の痛み」だけではなく、先ほど述べた心理的ストレスなどによる「痛みの調節機能の異常」や、病気による神経系への影響などが組み合わさって起こると考えられています。そのため、何かひとつの原因を解消すればよいというわけでなく、薬物療法などの西洋医学的なアプローチでは解決が難しいことが少なくありません。そこで、治療の選択肢として期待されるのが鍼灸なのです。
実は、人間の痛覚メカニズムはまだ完全には解明されていません。しかしながら鍼灸治療によって痛みを抑えるメカニズムは数十年の時を経て徐々に明らかとなりつつあります。次回からは鍼灸治療の素晴らしさを最新の研究と共にお伝えできればと思います。
最後までお読みくださりありがとうございました。
セドナ治療院グループ 千葉駅前院 佐々木
【参考文献】
・厚生労働省「難病情報センター」
・「東洋医学はなぜ効くのか」著:山本高穂、大野智
・加藤総夫(2024)「無脊椎動物の痛覚変調性疼痛 ― 5億年の進化を超えて」
新学期や異動など新生活が始まった方も多くいらっしゃるかと思います。4月も半月が経過しました。草木が芽吹き、少し汗ばむような日も増えてきましたが皆様いかがお過ごしでしょうか?
この時期は、「なんとなく不調」を感じやすいですよね。
日夜の気温差や不安定な天候による気圧差、環境の変化による緊張が続くと、自律神経のバランスが乱れてしまいます。そして少し落ち着いてくる今のタイミングで、心身の疲れが表面化しやすくなります。
東洋医学的には春は気(エネルギー)の巡りを調整し、ストレスへの適応や感情のコントロール、「血(けつ)」を貯蔵し目の働きを支える役割を担ってる「肝」がこの影響を受けやすく、症状としては頭痛、目の疲れ・かすみ、イライラ、気分の不安定さ、首肩のこり、月経異常、消化器系の異常や口の苦みとして身体に現れやすくなります。また、爪が割れやすくなったり、筋肉がつりやすい、酸っぱいものを欲するのも肝の不調のサインとされています。
当院ではこういった春特有のお悩みに対してオイルトリートメントによるケアをお勧めしております。
特に春は無意識のうちに力が入りやすく、首肩や背中の緊張が強くなりがちです。筋肉や皮膚へのアプローチを通じて外側から身体をゆるめていき、オイルを用いてゆっくりとしたリズムで流すことで、副交感神経が優位になり、深いリラックス状態へと導かれます。血流やリンパの流れが促進されることで、むくみやだるさの軽減にもつながります。
そして当院のオイルトリートメントは単なるリラクゼーションではなく、身体の緊張状態や巡り、東洋医学的観点から評価したうえで経絡経穴を用いて行う“コンディショニングケア”です。表面的ではなく、変化を実感できる施術を大切にしています。
今回はセドナ治療院グループ独自の東洋医学を用いた施術「陰陽五行オイルトリートメント」についてお話させていただきたいと思います。
東洋医学の根本ともいえる考え方で、「陰陽学説」と「五行学説」を合わせたものです。「陰陽学説」とは世界のすべてを「陰」と「陽」に分ける、というもので、「五行学説」とは世界のすべてを5つのもの(要素)に分ける、というものです。
セドナ治療院グループのオイルトリートメントでは上記の東洋医学的観点から作成されたチェックシートを使用して患者様の基本の体質を見極め、その日の体調やお悩みに合った成分、リラックスしやすい香りを選び、より深いリラクゼーションへと導きます。香りは自律神経にも働きかけるため、皮膚、筋肉だけでなく呼吸器から脳へもリラックス効果を与えることが出来ます。
当院では、使用するオイルにもこだわりを持っています。肌へのやさしさはもちろん、浸透性や保湿力、成分にまで厳選した「オーストリアのDr.エバーハルト社製100%オーガニック」の高品質オイルを使用しています。口から漢方薬を飲むのと同様、皮膚から植物の成分を摂る 「セドナオリジナル・メディカルハーブ療法」です。ベタつきが少なく、敏感肌の方でも安心して受けていただけます。
「ただ流すだけ」ではなく、オイルの質と手技の両方にこだわることで、身体だけでなく心までゆるむ時間をご提供しています。
春は新しいスタートの季節である一方で、無理を重ねやすい時期でもあります。「まだ頑張れる」と感じていても、身体は少しずつサインを出しています。不調が大きくなる前の段階でケアを行うことが、その後のコンディションを大きく左右します。
「なんとなく疲れが抜けない」「気分の波がある」「目の疲れが気になる」など、ささいな不調でも構いません。今の時期に身体を整えておくことで、これからの季節をより快適に過ごすことにつながります。
当院では、お一人おひとりの状態に合わせて施術を行っております。春のゆらぎを整えるケアとして、オイルトリートメントを取り入れてみてはいかがでしょうか。お気軽にご相談ください!

【参考文献】
・著:小金井信宏 「中医学ってなんだろう」
・La Porte 公式サイト
3月になると
「寝つきが悪くなった」
「夜中に目が覚める」
「眠っているはずなのに疲れが取れない」
といった相談が増えてきます。
寒さが和らぎ、日照時間も少しずつ長くなる時期ですが、体にとっては意外と負担の大きい季節です。
その背景に深く関わっているのが、HPA軸と呼ばれるストレス反応の仕組みです。
HPA軸とは、
視床下部(Hypothalamus)
下垂体(Pituitary)
副腎(Adrenal)
の頭文字を取ったものです。
この3つは、私たちがストレスを感じたときに連動して働き、コルチゾールというホルモンを分泌します。
コルチゾールは本来、
・朝の目覚めを助ける
・血圧や血糖を保つ
・炎症を抑える
など、生命維持に欠かせない役割を持っています。
しかし、ストレスが長く続くと、このHPA軸が過剰に働き続けてしまいます。
3月は気づかないうちに、ストレス要因が重なります。
・年度末による仕事の忙しさ
・異動、退職、引き継ぎ
・進学や就職など生活環境の変化
・寒暖差による身体的ストレス
これらはすべて、HPA軸を刺激する要因です。
特に問題なのは、「自分ではストレスと感じていない」ケースです。
頭では「大丈夫」と思っていても、体はしっかりと変化に対するストレス反応を起こしています。
その結果、夜になっても交感神経のスイッチが切れず、コルチゾールが高い状態のままになりやすくなります。
本来、コルチゾールは朝に血中数値が高くなり、日中の活動をサポートする役割を担っています。そして睡眠時は分泌の必要がなくなるため夜に向かって下がっていくというホルモン分泌の概日リズムがあります。
このリズムが崩れると、眠気が出にくくなり、不眠につながります。
眠れない状態が続くと、HPA軸はさらに過敏になります。
「眠れないこと自体」が新たなストレスとなり、
→ コルチゾールが高い
→ 眠れない
→ さらに疲れる
という悪循環に入りやすくなります。
この時期に多いのが、
・朝起きてもスッキリしない
・日中ぼーっとする
・肩こりや胃の不快感が強くなる
といった、いわゆる自律神経症状です。
鍼灸や整体治療は、HPA軸に直接働きかけるわけではありません。
しかし、臨床的には
・過緊張状態をゆるめる
・副交感神経が働きやすい状態をつくる
・「休める体」に戻す
という点で、睡眠との相性は良いとされています。
特に春先の不眠は、「眠らせる」よりも「力を抜ける状態を作る」ことが重要です。
首や背中の緊張、呼吸の浅さ、お腹の張りなどを整えていくことで、夜の過覚醒が落ち着いてくるケースは少なくありません。
春の不眠は、放っておくと夏まで引きずることがあります。
「季節の変わり目だから仕方ない」と我慢せず、体のサインとして受け取ることが大切です。
眠れない、疲れが抜けない、気持ちが落ち着かない。
そんなときは、体の緊張や自律神経の状態を一度見直してみるのも一つの方法です。環境が変わる季節だからこそ、がんばるための体ではなく、回復できる体を整えていきましょう。
本記事は、内分泌学・睡眠医学・心身医学分野の研究報告を参考に構成しています。
いつもありがとうございます。
セドナ整骨院・鍼灸院・カイロプラクティック 千葉駅前院の出口です。
私たち、セドナ治療院グループは開院から22年延べ34万人の患者様の施術を担当させて頂いております。
その莫大の臨床経験の中から弊社では「自律神経の働きと東洋医学に基づいた独自の治療メソッド」を確立し、それを元に、日々、患者様の「真の健康」の価値を提供しております。
移り変わりの激しい世の中で、多くの情報と刺激が私達を取り巻いています
慢性的なストレスや日常的な緊張は、自律神経のバランスに影響を及ぼし、疲労感が抜けにくい、睡眠の質が低下する、頭が重いといった不調につながることが知られています。
自律神経は呼吸・血流・体温調節・睡眠・内臓機能など、生命維持に不可欠な働きを無意識のうちに調整している神経です。
慢性的なストレスや長時間のデスクワーク、スマートフォンやパソコンの使用が続くと、交感神経が優位な状態が長引き、身体が十分に休息モード(副交感神経優位)へ切り替わりにくくなります。
身体と心は繋がっており、身体の状態は心・メンタルに反映します。結果として慢性的な身体へのストレスはメンタル面の不調を引き起こします。
セドナ治療院グループでは新たに「頭だけでなく心まで緩める【ヘッドセラピー】」を導入いたしました。
以前より多くの患者様からご要望をいただいており、頭部ケアを治療の一環として体系化したメニューです。
手当という言葉があるように、ヒトは自然と痛みがある部位に対して手を当てて施術を行って参りました。
小さい頃、何か辛い事や悲しい事があると、両親に頭を撫でて貰った経験が皆様もご経験があると思います。
これは、頭皮刺激により神経が刺激され、副交感神経が優位になる事で、愛されている感覚や守られている感覚(保護欲)と結びつき、心身の緊張がほぐれるためで、自律神経を整え、信頼関係を深める効果も期待できます。
頭顔面には「三叉神経(第Ⅴ脳神経)」という太い感覚神経が分布しており、この神経は顔面の知覚だけでなく、脳幹の自律神経中枢とも密接に関係しています。
近年の研究では、三叉神経領域への適切な刺激が、痛みの調整や自律神経活動に影響を与える可能性が示唆されています。
実際、鍼灸治療や頭部刺激に関する研究では、頭痛や顔面痛、睡眠障害などに対して一定の改善効果が報告されており、特に緊張型頭痛や三叉神経関連の症状では、臨床研究やシステマティックレビューでも有効性が示唆されています。
当院のヘッドセラピーは、一般的なリラクゼーション目的のヘッドマッサージとは異なり、メンタル・頭蓋骨・筋肉・神経の構造を理解した施術家が行う自律神経の働きと東洋医学に着目した施術です。
施術では「頭皮」「こめかみ(側頭部)」「後頭部」「首~肩、デコルテ」
といった部位を中心に、三叉神経や自律神経と関連の深い解剖学的ポイントを調整していきます。
これにより、「頭部や頸部の血流改善」「筋緊張の緩和」「神経の興奮状態の鎮静」が期待でき、「呼吸が深くなる」「身体の力が抜ける」「頭が軽く感じる」「良く寝れるようになる」といった身体の変化のみならず、「気分が楽になった」「心が軽くなった」「気持ちが前向きになった・落ち着いた」と感じられる方が多くいらっしゃいます。
「2026/3/31までの期間限定キャンペーン」
6600円(40分) → 3300円
※要予約

◇ホットストーンによる温熱刺激の併用
施術には専用のホットストーンを使用します。
ホットストーンの温熱刺激は、お湯やエアコンのように表面を温めるのではなく、遠赤外線効果で体の深部までじんわりと熱が届き血管拡張を促し、局所循環を改善することが知られています。(ホットストーンは古くから神経の過敏状態を和らげる補助的手段として用いられています)
大切な神経が密集する頭部や首周囲を穏やかに温める事で、むくみや重だるさの原因となる循環不良を改善し、より深いリラックス状態を作り出します。臨床的にも、温熱刺激は副交感神経優位への移行を助ける要因の一つと考えられています。
当院で使用しますホットストーンは天然石の産地として広く知られているジャワ島(西ジャワ州)の スカブミで採れる石「ブミ(インドネシア語で「地球・大地」の意味)」を使用しております。
◇ヘッドセラピー専用:こだわりのオイル
頭部の施術を行う際には一部、アルガンオイル、コメヌカ油、セサミオイルをベースに、頭皮ケアとリラックスを両立した洗い流しのいらない専用オイルを使用します。バリ島の「花」「果実」「スパイス」をイメージした爽やかなオリエンタルな香りの作用で緊張を和らげ、心まで落ち着くのを実感して頂けます。
頭髪ケアとリラックスを意識したエッセンシャルオイル(精油)
・イランイラン花油:皮脂分泌調整や髪の成長促進、抜け毛予防など、頭皮ケアだけでなく、甘くフローラルな香りはリラックス作用にも優れています。
・ベチベル根油:お肌や頭皮の痒みにも働きかけ、乾燥肌や頭皮の乾燥、フケの予防の作用が期待されています。頭皮環境が改善されると髪のつやや育毛などの効果も期待されます。
・ベルガモット果皮油:不安・緊張の緩和、リラックス作用が高く、気持ちが沈んだり落ち込んだ時に心をゆっくりと落ち着けてくれます。
・スペアミント油:すっきりとした香りが頭をクリアにして集中力を高めてくれます。
・ビターオレンジ葉/枝油:緊張や不安感を解きほぐし、リラックス感を与えます。
・ニクズク核油:甘くウッディな香りは鎮静作用があることが知られており、ストレスを和らげます。
参照:https://www.aromatalk-store.com/shopdetail/000000000843/ct226/page1/recommend/
◇ヘッドセラピーの適応症状
ヘッドセラピーの適応症状としては以下のものが上げられます。
「頭痛」「頭重感」「顔面痛」「睡眠障害」「頭部のコリ・緊張感」「眼精疲労」「首こり・肩こり」「食いしばり・顎の疲労感」「ストレス過多」「精神的緊張・不安感・イライラ感」「のぼせ・倦怠感・気分変動などの更年期症状」など
◇頭顔面部から頚部の経穴(ツボ)、神経構造
WHO/WPRO(世界保健機関/西太平洋地域事務局)で標準化されている経穴定義を基準にすると頭顔面部だけで「約60〜65穴」、経絡(ツボの流れ)では「8/12本」が流れている重要な部位になります。
(頚部まで含めると 約80〜90穴の経穴が集中する領域)
では何故、これ程まで頭顔面部から頚部に経穴が集中しているのかというと、解剖学的に「三叉神経(頭顔面の感覚の大半)」、「顔面神経(表情筋・自律神経成分を含む)」、「後頭神経群(頭部後面から頚部後面)」、「迷走神経・交感神経幹(頚部)」など密な神経構造が挙げられ、このどれもが脳幹・自律神経中枢への反射入力として機能している為です。この点からも東洋医学的にこの領域に多くの経穴が配置されたと考えられています。
また頭顔面部〜頚部が「特別な治療領域」である理由としては「脳神経の約半分は「顔と首」に集まっている」という解剖学的な特徴も挙げられます。
人間の脳神経は全部で12対ありますが、そのうち5対以上が、頭顔面〜頚部を直接支配しています。
「三叉神経(第Ⅴ脳神経)」、「顔面神経(第Ⅶ脳神経)」、「舌咽神経( 第Ⅸ脳神経)」、「迷走神経( 第Ⅹ脳神経)」、「副神経( 第Ⅺ脳神経)」
つまり、頭顔面部や頚部に触れる・刺激を入れる=「脳に一番近い神経に触れる」というのは、比喩ではなく解剖学的事実です。
頭顔面部〜頚部は「感覚入力の量」は身体の中でも異常に多くなっています。代表的な例として大脳皮質のペンフィールドのホムンクルスを見ると(※絶対にイラストが必要)
顔・唇・舌・首は身体の体表面の大きさに比べ、異常に広い脳領域を占めています。
つまり、同じ刺激量・時間でも東洋医学の経穴が示すように当顔面部への刺激は脳に強く影響する事が挙げられます。
◇三叉神経
特に重要なのが、近年、研究が盛んに行われている三叉神経(第Ⅴ脳神経)です。
三叉神経は、顔の神経であると同時に「脳の延長」で「 顔面の痛み・温度・触覚」、「角膜反射」、「咀嚼運動」を担う神経ですが、それだけではありません。
三叉神経の感覚情報は、脳幹の「三叉神経脊髄路核」に入力されます、そこは自律神経(交感神経・副交感神経)と、痛み調整の中枢と重なっています。
つまり、頭顔面部への刺激は、自律神経中枢へ直接入力される解剖学的構造になっています。
この為、「頭顔面部を触られると落ち着く」「こめかみを押すと頭痛が少なくなる」「眼の周りを緩めると眠くなる」といった自律神経を介した身体反応が起こります。
◇頚部は「自律神経の交差点」
頚部は、解剖学的に見ると脳からでた自律神経が最も密集するエリアのひとつです。
頚部に存在する自律神経の重要構造として「頚部交感神経幹」、「迷走神経(副交感神経の主幹)」、「頸動脈洞・頸動脈小体(血圧・呼吸センサー)」が挙げられます。
頸動脈洞とは、血圧が上がると「下げろ」と脳に信号を送るセンサーの役割を持っています。
頚部周りの慢性的な緊張や圧迫は血圧・心拍・呼吸のリズムに影響しますので、施術により緊張や圧迫を改善する事は自律神経の調整にも大きな役割を果たします。
また、頭顔面部は頚部と「筋膜(ファシア)」で連続した一枚構造とされています。
特に重要なのが「咀嚼筋群(側頭筋・咬筋など)」、「後頭下筋群」、「僧帽筋(上部線維)」と言われています。
咀嚼筋群は感情・メンタル面との結びつきが強く、怒りや不安、抑うつなどで無意識的な食いしばり(噛み締め)を引き起こします。
後頭下筋群は姿勢制御・眼球運動・自律神経反射に関与すると言われ、後頭部が固まっている人ほど「目の疲れ・頭重感・眠りの浅さ」を引き起こします。
僧帽筋(上部線維)は頭部、姿勢保持になくてはならない筋肉で、肩こりの代表的な施術のポイントになります。
◇「心が緩む」は迷信ではない
東洋医学では「身体と心は繋がっている」という事を何千年前から伝えています、近年のfMRIを使用した脳分野での研究では、頭顔面への刺激で「島皮質」、「前帯状皮質」、「視床」といった 感情・ストレス処理に関与する部位の活動変化(賦活)が現代西洋医学の分野でも報告されています。
頭顔面部は「感覚と感情が最短距離で結びつく部位」です。
頭顔面から頚部にかけて、三叉神経をはじめとする脳神経や自律神経が高度に集中する領域であり、医学的にも全身状態や心身のバランスに影響を与えやすい特別な部位とされています。
ヘッドセラピーはずっとセドナ治療院グループとしてもメニュー化したいと考えているものでした。
練りに練った施術ですので、是非、ご体験下さいませ。
「2026/3/31までの期間限定キャンペーン」
6600円(40分) → 3300円
※要予約

気温が低い今の時期は身体が冷えやすく、胃腸の働きはさらに弱まりやすくなります。胃の不調は、ただの“消化の問題”ではなく、気分や睡眠、日々のやる気にも影響を与えることがあります。
そこで今回は、漢方の力を用いた冬の胃疲れにやさしい日常のセルフケア習慣をご提案させていただきます。
冬は身体を温めることがとても大切です。冷えは体を緊張させるため交感神経が優位になりやすく、自律神経の乱れから胃腸の血流を滞らせてしまいます。
・胃の働きが鈍くなる
・消化が進まない
・気分が落ち込みやすくなる
こういった症状が見られた際は、胃腸が疲れているサインかもしれません。
そんなときは、「内側からゆるめる時間」を意識的につくることがケアの鍵です。特に温かい飲み物をゆっくり味わう時間は、胃だけでなく、自律神経にとっても“落ち着くスイッチ”になります。
冬の温活としてお勧めしたいのが、漢方をブレンドしたお茶です。
当院で販売しております「どくだしトーンヌール茶」は、体を温め、巡りを整える作用を持つ9種類の和漢ハーブがブレンドされており、ケイヒ(シナモン)の香りをはじめ、シソ葉やビワ葉などの香りがやさしく広がり、従来の漢方のような強い苦みなどを感じずに楽しむことが出来ます。
【9種類の生薬】
ケイヒ:体の表面を温め、冷え症改善、代謝促進
ショウガ:体を芯から温め、発汗、血液促進
シソ葉:リラックス作用、利尿、発汗
ビワ葉:皮膚の新陳代謝、むくみ改善
霊芝:滋養強壮、免疫UP、咳止め
ドクダミ:デトックス、利尿
ハトムギ:デトックス、利尿、肌荒れ
甘草:保湿、解毒、各生薬の作用を補う
紅花:血の巡りを改善、婦人病、冷え
実際に試飲や購入していただいた患者様からは
「甘みがあって飲みやすい」
「香り高くて美味しい」
などのお声をいただいております。
ただ“飲むだけ”で終わるのではなく、味や香りと共に温かさを楽しむ時間が心身を癒すことに繋がります。
“温かい飲み物”は、身体を内側からゆるめるだけでなく、気分や自律神経にも作用します。胃と自律神経・気分は深くつながっています。
胃が楽になると、
・気持ちが落ち着く
・不安感が和らぐ
・眠りが良くなる
といった変化を感じる方が多いのも、こうしたつながりが背景にあります。
だからこそ、日常の小さな“ゆるめ時間”を大切にすることが、胃疲れ対策としてとても有効なのです。
この季節、私たちの身体は知らず知らずのうちに頑張りがちです。胃が重たい、なんとなく気分が沈む…そんなときは、まず身体を内側から温める習慣を取り入れてみましょう。
温かいお茶をゆっくりと楽しむことは、ただの水分補給以上の意味を持ちます。胃と心を同時に休ませてくれる時間になります。
食後5分10分ほど時間をおいて「消化の準備」の一杯、仕事や家事の合間に「休息ルーティン」の一杯、寝る前の「休むモードのスイッチ」の一杯。
ぜひ前回ご紹介した「胃と気分のつながり」の知識と合わせて、
冬のやさしいセルフケア習慣として取り入れてみてください。
詳細については各院受付にて!

みなさんこんにちは!セドナ整骨院・鍼灸院 千葉駅前院の佐々木です。
新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます!
年末年始はいかがお過ごしでしたでしょうか?長期休みで疲れが取れるかと思いきや、帰省で長時間の移動や宴会での暴飲暴食、久しぶりに会う親族との会話で気を遣ったり……何かとお疲れの方も多いように思います。
なんだか胃が疲れてくると、気分まで落ち込んでくるような感じがしませんか?
「胃が重たい日が続いてから、なんとなく気分も晴れない」
「食欲が落ちると、やる気や集中力まで下がる」
これは決して珍しい訴えではなく、鍼灸臨床の現場でも非常に多く見られます。以前のブログでも脳腸相関(brain–gut interaction)というワードを目にした方は多いかと思います。今回はもう少し掘り下げてお話させていただければと思います。
胃は単なる消化器官ではなく、感情・自律神経・ホルモン分泌と密接につながる臓器です。
胃疲れが続くと、気分や精神状態に影響が及ぶのは、自然な生理反応なのです。
胃と脳を結ぶ最大の神経は迷走神経です。
この神経の特徴は、約8割が「胃腸から脳へ情報を送る」役割を担っている点にあります。
つまり、
といった状態は、常に脳へ「不調の信号」として伝えられています。
脳はその信号を受け取ることで、
といった反応を引き起こしやすくなります。
セロトニンは、気分の安定や安心感に関与する神経伝達物質です。
実はその約90%が消化管で産生されています。
胃疲れが続くと、
が起こりやすくなり、結果としてセロトニン産生も低下します。
その結果、
こういった精神的な症状が出てきてしまいます。
これは「気持ちの問題」ではなく、身体の状態が崩れているサインです。
医学研究では、胃腸機能の低下が続くと、
炎症性サイトカイン(IL-6、TNF-αなど)が増加することが示されています。
これらは血流を介して脳へ影響し、
を引き起こす要因となります。
つまり、
胃疲れ → 軽度の炎症 → 脳機能への影響
と波及して不調が引き起こされるのです。
胃の不調と気分の落ち込みが重なると、
「自分が弱いからでは?」と感じてしまう方も少なくありません。
しかし実際には、
身体の疲労が先にあり、心は後から影響を受けている
ということがほとんどです。
胃を整えることは、
ための重要な一歩です。
胃は、心身のバランスを映し出す非常に繊細な臓器です。
胃の不調が続くときは、身体と心の両方が疲れているサインかもしれません。
気分の落ち込みを感じたとき、
「心」だけでなく「胃」にも目を向けてみる。
それが回復への近道になることも少なくありません。
ぜひ参考にしてみてください。