こんにちは!セドナ整骨院の河田です。
今回も顎関節症についてのお話をさせていただきます。
前回まで主な症状について4つ紹介をしました。今回からはさまざまな原因について紹介していきます。
顎関節症には、下のような原因が挙げられます。
①悪癖
②姿勢不良
③顎の不安定
④噛み合わせ
⑤精神的ストレス因子
⑥外傷
通常はひとつだけの原因で顎関節症になることはなく、
さまざまな原因が重なることで起きる場合がほとんどです。
これらの原因の中で、今回は「①悪癖」について説明します。
①悪癖とは
頬杖、唇を噛む、歯ぎしり、くいしばり、顎を無意味に動かすなどの悪い癖が
筋肉の疲労や緊張を起こし、痛みや、顎関節・関節円板の傾き、変形や損傷につながります。
また、口を使った楽器なども顎への負担は大きくなります。
歯ぎしり、くいしばりに関しては、精神的ストレスとの関係性が高いとされています。
特に不安や怒りなどの情動的なストレスが多くかかると、
日中のくいしばり、睡眠中の歯ぎしりが発生します。
睡眠中の歯ぎしりは、日中のくいしばりよりも数倍ダメージが大きくかかると考えられています。
また、こういったくいしばりや歯ぎしりは歯周病の誘因ともされています。
皆さまも無意識のうちにこのようなクセがあるかもしれません。
顎関節症かも、と思った方は以上を参考に自分の癖を見直してみてください!
こんにちは!
セドナ整骨院の河田です。
顎関節症には、
①咀嚼筋の痛みと関節の痛み
②関節の雑音
③顎の運動の異常
があるとお話しました!
主に上のような症状が見られますが、その他にも次の症状を伴うことがあります。
・頭痛
・めまい
・耳鳴り
・耳の閉鎖感
・首こり
・肩こり
・手のしびれ
・顎の疲れ
・飲み込み困難
・自律神経の乱れ
などがあり、
顎関節症は顎だけでなく、全身に症状をおこしてしまうのです。
■耳の症状について
耳が付いている側頭骨と下顎の骨によって構成される関顎関節が障害されることにより
耳にも影響を及ぼし、耳鳴りという症状として現れることがあります。
また内耳にある三半規管や耳石器といった平衡機能を司る器官に
影響を及ぼすのでめまいの原因にもなります。
■自律神経との関係性
自律神経は活動したり緊張したりすると働く「交感神経」、
休んだりリラックスしているときに働く「副交感神経」から成り立ちます。
本来はそれらがバランスを取って働いているのですが、
顎関節症によって脳がストレスを感じてしまうと
交感神経が過剰に働き優位になってしまいます。
その結果として自律神経の乱れに繋がってくるのです。
仕組みは理解していただけたでしょうか?
体は必ず連動しているので、原因はひとつでは無いということがわかると思います。
顎関節症は「顎が痛くなる」だけとは限らないので、
放置せず早めに治療をしましょう。
こんにちは!セドナ整骨院の河田です。
前回は顎の関節の雑音が2つのパターンがあるというお話をしましたね。
今回は「③顎の運動の異常」について、顎関節の構造、動きに関してを中心としてお話していきます。
復習ですが前回、顎関節の運動には大きく分けて二種類あるといいましたが覚えていますか。
滑走運動と蝶番運動です。
顎の関節は下顎骨の両端に関節があるので
一方だけが動くということはなく、
片方が動くともう一方も必ず動きます。
関節頭(かんせうとう)」は「関節窩(かんせつか)」内で単に「回転」するだけでなく、
前歯の間が10ミリほど開くと、「関節頭」は「関節窩」の前の斜面に沿って
前に擦り出してきます。
この運動を「滑走運動(かっそううんどう)」といいます。
他の部位の関節には見られない特殊な運動です。
「関節頭」が「関節窩」内で「回転」する運動のことを、
ドアなどの”蝶番(ちょうつがい)“に例えて
「蝶番運動(ちょうばんうんどう)」といいます。
関節頭が滑走運動をするときに、関節頭と関節円板の両方に咀嚼筋である
「外側翼突筋」が付着しているので、この筋の作用として
前方へ移動するのです。
このように複数の運動が連動しているため、顎は開け閉め、
前後や横の動きを作り出しています。
しかし、咀嚼筋の過度な緊張や関節円板のずれがあったり、
顎への何らかの衝撃があると運動異常がおこるのです。
運動は一つではないので、原因も多様にあります。
顎関節症かも?と思った方は上のような原因があるか参考にし、
確認してみてください!
皆さんこんにちは!
セドナ整骨院の河田です。
前回は顎関節症の症状についてご紹介しました。
改めてもう一度ご紹介します。
①咀嚼筋の痛みと顎の関節の痛み
②顎の関節の雑音
③顎の運動の異常
④随伴症状
が挙げられます。
前回は①咀嚼筋の痛みと顎の関節の痛み
についてお話しました。
今回は「②顎の関節の雑音」について、
顎の構造を交えながらお話していきます。
顎の関節は側頭骨にある下顎窩と下顎の下顎頭が連なっています。
その間には、顎の動きをスムーズに行うためのクッションとしてはたらく関節円板という組織があります。
さらに関節の位置を安定させるための靭帯と、関節を動かすための筋肉(咀嚼筋)で成り立っています。
この関節は、蝶番運動(ちょうつがいのような動き)だけでなく、
前方への滑走運動(ずらすような動き)を伴うとても複雑に動いてくれる関節です。
関節の雑音は、顎関節のクッションとしてはたらく関節円板がずれることにより起こります。
顎の開閉時に下顎頭がその関節円板を乗り越えるときに起こる「カク」「ガク」というクリック音。
また、顎の凹凸がこすれる時に起こる「ザラ」「ミシ」といったクレピタス音があります。
顎の痛みでお悩みの方がいらっしゃいましたらご相談ください!
次回は「③顎の運動の異常」についてお話します。