こんにちは!セドナ整骨院の河田です。
前回は顎の関節の雑音が2つのパターンがあるというお話をしましたね。
今回は「③顎の運動の異常」について、顎関節の構造、動きに関してを中心としてお話していきます。
復習ですが前回、顎関節の運動には大きく分けて二種類あるといいましたが覚えていますか。
滑走運動と蝶番運動です。
顎の関節は下顎骨の両端に関節があるので
一方だけが動くということはなく、
片方が動くともう一方も必ず動きます。
関節頭(かんせうとう)」は「関節窩(かんせつか)」内で単に「回転」するだけでなく、
前歯の間が10ミリほど開くと、「関節頭」は「関節窩」の前の斜面に沿って
前に擦り出してきます。
この運動を「滑走運動(かっそううんどう)」といいます。
他の部位の関節には見られない特殊な運動です。
「関節頭」が「関節窩」内で「回転」する運動のことを、
ドアなどの”蝶番(ちょうつがい)“に例えて
「蝶番運動(ちょうばんうんどう)」といいます。
関節頭が滑走運動をするときに、関節頭と関節円板の両方に咀嚼筋である
「外側翼突筋」が付着しているので、この筋の作用として
前方へ移動するのです。
このように複数の運動が連動しているため、顎は開け閉め、
前後や横の動きを作り出しています。
しかし、咀嚼筋の過度な緊張や関節円板のずれがあったり、
顎への何らかの衝撃があると運動異常がおこるのです。
運動は一つではないので、原因も多様にあります。
顎関節症かも?と思った方は上のような原因があるか参考にし、
確認してみてください!