骨盤矯正

当院の骨盤矯正は「根拠のない施術は行わない」というのがポリシーです。
それはなぜかと言うと、現在の情報化社会では様々な施術や理論があります。その中には私達、医療従事者の目から見て、怪しい施術や理論が横行しているのが現状です。勿論、私達はその理論や施術を否定する訳ではありません、患者さんが納得して施術を受け効果を出しているのであればそれは良いと考えています。
ですが、基礎医学を理解していれば分かるブラフや、施術者側の不勉強や技術不足、押し売りのような施術を私達は行いません。

骨盤を正す効果とは

トレーニング・エクササイズの効率化

骨盤と背骨が歪んだまま運動や日常生活を続けると、負担が掛かる箇所が一定となりケガや、せっかく行ったトレーニングやエクササイズが逆効果になる可能性があります。
筋肉の支点となる骨に左右差のある中での活動では筋肉の伸長の幅にも違いが出ますから非効率的な運動になりやすく、またケガを招く恐れがあります。

内臓の位置の修正

骨盤の歪みを治すと「腹膜」「骨盤内臓器」「骨盤底筋群」などが生理的に正しい位置に戻ります。
骨盤に歪みがでると「骨盤底筋群」が正常に機能しなくなることから、内臓が下がり、機能低下を起こします、体は内臓を守ろうとするために下腹部に皮下脂肪がつきやすくなります(ポッコリお腹)
また、骨盤内臓器はすべて腹膜で連続していますから、骨盤と背骨が正しい位置が修正されることにより、構造的なストレスの軽減になるます。すると副交換神経の活動が亢進し、内臓の代謝があがり、活動が亢進します。
「胃腸」では消化・吸収がスムーズに行われ、「肝臓」で身体の疲労物質を分解・解消させますから、肝臓の状態が改善する事で身体の中にたまった毒素を早く解毒できるようになり、体の内面から代謝が亢進していきます。

筋肉の負担の軽減

骨盤周りには多くの筋肉と靭帯が存在します。靭帯の多くは構造的に柔軟性が低いので歪みが強いと連続性をもつ骨盤から始まる筋肉(固有背筋やハム、腹筋群)の硬さ(タイトネス)に繋がります。
特にゴルフや野球、テニスなどのスイング動作がある場合のスイングの中心は骨盤と背骨になりますので「骨盤の歪み」「背骨の可動性の低下」はパフォーマンスの低下やケガに繋がるリスクが高まってしまいます。

美しいプロポーションの獲得

骨盤と背骨は身体の中心に存在します。
人間が立った際、重心の中心の基準となる「重心線」いうものが存在します。
この重心線を真横から観察すると、もともと人間には背骨にかかる「外力」(圧力や重力)を分散させるために必要な「S字型の湾曲」が存在します。この理的な湾曲(S字)を作れていないと背骨と骨盤で外力が分散されず、痛みの出る部分が限られてきます(個々人で痛みの出る箇所が変わってきます)

例えば同じ5度の角度ついても、距離が離れれば離れるほど最終的には中心からの距離が長くなります。骨盤が5度歪むと、頭の方でも5度歪むが移動距離は骨盤と頭では大きく変わってきます。人間の頭の大きさは体重の10~13%ですから大体5㎏程です。
5㎏の頭が真っすぐ上に乗っていれば支える力も真下からの5㎏で済みますが、重心の位置が変わることで本来であれば負担を掛けなくても良い首から肩・背中の筋肉が硬く張ってきます。

頭が前に落ちている状態 頭が正しい位置にある

頭が前に落ちている状態  頭が正しい位置にある

骨盤矯正を行う期間

脳脊髄神経の再教育効果

あなたの「体は今までの歪み」を覚えています。各関節と筋肉の中には目視しなくてもおおよその角度や張力(伸びたり縮んだり)が分かるように受容器(メカノレセプター)が存在します。長い期間、歪んだままの体であればあるほど、その関節や筋肉の角度や張力などの位置情報も狂ってしまっています。

骨盤矯正を行えば確かに一時的に正しい状態に骨盤が整います。ですが、正しい位置を一時的に作る事は出来ますが、定期的に施術しなければいけません。
人間の身体は学生時代に行った勉強やスポーツと同じで、一度練習したからと言って全てが覚えられる訳ではありません。一度、正しい位置に戻しても、歪んだ状態が正しいというように脳は捉えてしまうので、繰り返しの教育(施術)が必要になる。

回復曲線

まずは約一週間のペースで3~4回の施術を繰り返します。その期間で大まかな痛みと歪み改善させます。その後は一人一人の状態を確認させていただき、二週間に1回、三週間に1回と徐々に来院間隔をあけて行きます。最終的は1~3か月に一回のペースで定期的にメンテナンスしていくのが理想的です。
施術を行ってから何日かは状態が良い。それではせっかく来院して頂いた意味がありません。当院では正しいエクササイズ指導とアドバイスをさせて頂きます。

骨盤矯正で痩せる事は出来る?

骨盤矯正で痩せる。は間違いです。私達は「骨盤矯正で痩せる為の身体にするお手伝い」はできます。が、骨盤矯正だけをして全ての方が半永久的に痩せる訳ではありません。
不摂生、運動不足を骨盤矯正だけで全て補える訳ではありません。なので、当院では無理に来院を進めるような事は一切行いません。患者さんが納得できる状態までの改善、そして期間まで責任を持って施術、セルフケアのアドバイスをさせて頂きます。

骨盤は歪むのか?

骨盤が歪むのか?歪まないのか?この問題に多くの議論をされてきています。
私個人の意見としては「骨盤は歪みます。」では「歪み」の定義をどこに置くのか。それが問題だと思います。

骨盤周囲には伸長性に乏しい多くの靭帯繊維で密接に結合されています。関節を構成する関節面も広くそして荒い構造となっている為、肩や肘のように滑らかに動くわけではありません。
私自身も解剖教室で、ご献体に触れさせて頂く際に感じたのは「かなり強固に連結されている」という印象でした。

一方、「骨盤が歪む」考えとしては
人間も、四足歩行の動物も進化の過程で必要な物は残り、不必要な物は無くなり進化をしてきました。
骨盤は左右の寛骨と仙骨で構成されています。寛骨はもともとが「腸骨」「坐骨」「恥骨」で構成されており、この3つが骨癒合して1つの骨になっています。仙骨も同様に5~6個の骨が癒合し1つの骨になっています。このように人間は進化の過程で可動性が必要のない箇所に関しては骨癒合を行いその強度を保っています。

本来骨盤の仙腸関節も稼働の必要がないのであれば骨癒合してしまっても問題はないようです。
 教育の場でも解剖学の教科書が「不動関節(まったく動かない関節)」から「半関節(すこし動く関節)」に変更された事、運動学の教科書では仙腸関節の回転軸の話がある事。理学療法の分野でもある歩行解析では、正常歩行の要因に「骨盤の回旋」があげられています。

骨盤が歪む。歪まない。
の議論はさておき、みなさんの抱えている症状や悩みを適切な施術で改善させていくことは十分にお役にたてると思っています。


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