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顎関節症について④

2019.09.22

こんにちは!

セドナ整骨院の河田です。

 

顎関節症には、

①咀嚼筋の痛みと関節の痛み

②関節の雑音

③顎の運動の異常

 

があるとお話しました!

 

主に上のような症状が見られますが、その他にも次の症状を伴うことがあります。

 

・頭痛

・めまい

・耳鳴り

・耳の閉鎖感

・首こり

・肩こり

・手のしびれ

・顎の疲れ

・飲み込み困難

・自律神経の乱れ

 

 

などがあり、

顎関節症は顎だけでなく、全身に症状をおこしてしまうのです。

 

■耳の症状について

 

耳が付いている側頭骨と下顎の骨によって構成される関顎関節が障害されることにより

耳にも影響を及ぼし、耳鳴りという症状として現れることがあります。

 

また内耳にある三半規管耳石器といった平衡機能を司る器官に

影響を及ぼすのでめまいの原因にもなります。

 

 

■自律神経との関係性

 

自律神経は活動したり緊張したりすると働く「交感神経」、

休んだりリラックスしているときに働く「副交感神経」から成り立ちます。

 

本来はそれらがバランスを取って働いているのですが、

顎関節症によって脳がストレスを感じてしまうと

交感神経が過剰に働き優位になってしまいます。

 

その結果として自律神経の乱れに繋がってくるのです。

 

仕組みは理解していただけたでしょうか?

 

体は必ず連動しているので、原因はひとつでは無いということがわかると思います。

 

顎関節症は「顎が痛くなる」だけとは限らないので、

放置せず早めに治療をしましょう。

「東洋医学⑮」『蔵象説』

2019.09.19

こんにちは!
セドナ整骨院・鍼灸院のアロマセラピスト、前田です。

今回からは東洋医学の内臓観『蔵象説』についてご紹介していきます。

東洋医学では内臓は単なる身体の構成物質ではなく

生理的・病理的な現象、精神活動の中心と考えられています。

 

『蔵象説』の『蔵』は内臓を指し、

『象』は外に現れる生理的・病理的現象を意味します。

すなわち、人体の生理・病理現象の観察を通じて

各内臓の病理や相互関係を解き明かすのが蔵象説であり

臨床治療における根本となっているのです。

 

 

臓腑は生理機能によって

臓・腑・奇恒の腑の3つに分類されます。

臓は五臓のことで肝・心・脾・肺・腎があります。

五臓は主に精気(神気)を蔵している器官であり、生命活動の中枢となっています。

 

腑は六腑のことで

胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦があります。

六腑は水穀(飲食物)を受け入れたときに満ちる中空器官です。

水穀を消化して次の器官に送るとともに、水分の吸収・分配・排泄に関与しています。

 

奇恒の腑は

脳・髄・骨・脈・胆・胞宮(子宮)があります。

腑と違って消化吸収に関与せず、精を有する点で臓と似ているため

「奇恒(普通ではない)の腑」と呼ばれています。

 

 

以前、五行の際にもご紹介したのですが

臓腑は表裏関係にあり臓腑が一つずつ対になって

五行の一行に属しています。

肝と胆は「

心と小腸は「

脾と胃は「

肺と大腸は「

腎と膀胱は「

以上に属します。

 

これらの表裏関係にある臓腑は経脈で

繋がっていて変調を伝えやすくなっています。

 

次回からはそれぞれの臓の不調についてご紹介していきます。

陰陽五行論①

2019.09.13

こんにちは!

セドナ整骨院・鍼灸院の鍼灸師の春日です。

これから数回に分けて、「陰陽五行論」をご紹介していきます。

皆さんは「陰陽五行論」についてご存知でしょうか?

陰陽五行論は東洋医学、鍼灸医学の中では切っても切り離せないものです。

どういうことかと言いますと、

鍼灸医学の理論を体系化するために用いた方法論が陰陽五行論なのです。

そして鍼灸の臨床で運用し、実際に治療効果をあげるうえで、

これ以上に優れた方法論はまだ生みだされていません。

それは、鍼灸の理論が形成されるための思想的な背景が、この陰陽五行論だったからです。

簡単に言いますと、

鍼灸の理論は陰陽五行論によって育てあげられてきたということです。

そして陰陽五行論は昔、「陰陽論」「五行論」に分かれていました。

陰陽論とは日が当たるか当たらないかということから発生してきた考え方です。

漢字でわかると思いますが、日が当たるのが「陽」であり、日が当たらないのが「陰」です。

陰と陽は相互に対立し、また相互に関連する事物の属性を代表しています。

一般的には、積極的に動くもの、外向的、上昇的、温熱的、明瞭なものなどはすべて陽に属します。

他方、相対的に静止したもの、内向的、下降的、寒冷的、あるいは暗いものなどはみんな陰に属します。

 

事物の陰陽属性は絶対的なものではなく、「相対的」なものです。

このような相対性は一定の条件下で相互に転化します。

陰は転化して陽になることがあるし、陽もまた、転化して陰になることがあります。

次回は「陰陽五行論②」をご紹介していきます。

どうぞ宜しくお願いします。

顎関節症について③

2019.09.10

こんにちは!セドナ整骨院の河田です。

前回は顎の関節の雑音が2つのパターンがあるというお話をしましたね。

 

今回は「③顎の運動の異常」について、顎関節の構造、動きに関してを中心としてお話していきます。

 

復習ですが前回、顎関節の運動には大きく分けて二種類あるといいましたが覚えていますか。

滑走運動蝶番運動です。

 

顎の関節は下顎骨の両端に関節があるので

一方だけが動くということはなく、

片方が動くともう一方も必ず動きます。

関節頭(かんせうとう)」は「関節窩(かんせつか)」内で単に「回転」するだけでなく、

前歯の間が10ミリほど開くと、「関節頭」は「関節窩」の前の斜面に沿って

前に擦り出してきます。

この運動を「滑走運動(かっそううんどう)」といいます。

他の部位の関節には見られない特殊な運動です。

 

「関節頭」が「関節窩」内で「回転」する運動のことを、

ドアなどの”蝶番(ちょうつがい)“に例えて

蝶番運動(ちょうばんうんどう)」といいます。

 

関節頭が滑走運動をするときに、関節頭と関節円板の両方に咀嚼筋である

「外側翼突筋」が付着しているので、この筋の作用として

前方へ移動するのです。

 

このように複数の運動が連動しているため、顎は開け閉め、

前後や横の動きを作り出しています。

しかし、咀嚼筋の過度な緊張や関節円板のずれがあったり、

顎への何らかの衝撃があると運動異常がおこるのです。

 

運動は一つではないので、原因も多様にあります。

顎関節症かも?と思った方は上のような原因があるか参考にし、

確認してみてください!

 

鍼灸治療の作用②

2019.09.06

こんにちは!

セドナ整骨院・鍼灸院の鍼灸師の春日です。

今回は鍼の作用の残りの作用とお灸の作用をご紹介していきます。

まず鍼治療の作用の復習として

・調整作用
・誘導作用
・鎮痛作用
・防衛作用
・免疫作用
・消炎作用
・転調作用
・反射作用

前回、防衛作用までご紹介させていただいたので、今回は免疫作用からご紹介していきます。

 

 

5つ目の免疫作用とは免疫能を高める作用です。

どういうことかと言いますと

外部から体内に侵入した細菌・ウイルスなど異物の排除をしてくれる細胞の働きを促してくれます。

6つ目の消炎作用は鍼治療によって

白血球(外部から体内に侵入した細菌・ウイルスなど異物の排除)が増加し、刺鍼部位に遊走します。

また血流改善により、痛みを引き起こす物質などの吸収を促進させ、生体の防衛能力を高める作用です。

 

7つ目の転調作用とは自律神経失調症やアレルギー体質を改善して、体質を強壮にするさようです。

 

8つ目の反射作用とは痛み刺激あるいは温熱刺激による反射機転を介して、

組織、臓器の機能を鼓舞あるいは抑制する作用です。

このような8つの作用をさまざまな症状に合わせて、

使い分けながら鍼灸師は鍼治療を行っています。

 

 

そして、最後にお灸の作用をご紹介します。

お灸は施灸後の血液像(赤血球、血色素量など)、血液凝固時間の短縮

あるいは循環系に対する作用が認められ、

増血作用止血作用強心作用があるとされています。

 

 

次回は「陰陽五行論」をご紹介していきます。

どうぞ宜しくお願いします。

「東洋医学⑭」

2019.09.03

こんにちは!
セドナ整骨院・鍼灸院のアロマセラピスト、前田です。

今回は『鍼灸治療』のうち、『灸治療』の効果や特性についてご紹介していきます。

『灸治療』は『鍼治療』と同様、身体に刺激を与えることで

恒常性維持機能(ホメオスターシス)

の反応を導き出し、病気の治療や予防を行います。

「鍼治療」が鍼によって機械的刺激を与えるのに対し

「灸治療」はもぐさによる温熱的刺激によって局所を温め

循環を改善することで効果を得ます。

 

 

「灸治療」に使用するもぐさはヨモギの葉から作られます。

ヨモギは殺菌・消炎・保湿効果に優れ

古くから止血用の薬草としても用いられてきました。
そのヨモギの葉の裏にある毛茸と腺毛がもぐさの主成分で

燃焼した際の独特の香りは腺毛に含まれる精油成分「チネオール」によるものです。

 

「灸治療」には直接灸間接灸の2種類があります。

直接灸は有痕灸とも呼ばれ、整体に強い温熱的刺激を与え

それに伴って生じる生体反応を治療に利用します。

間接灸はもぐさと肌の間に台座などを置き

心地よい温熱刺激で効果的な生体反応を与えます。

輻射熱による温熱刺激なので灸痕が残らないため扱いやすく、一般向けにも販売されています。

 

『灸治療』の効果は大きく分けて以下の3つに分けられます。

「増血作用」
赤血球・血色素料を増やし、血流を改善する

「止血作用」
血小板の働きを良くして血液凝固時間を短縮し、治療を促進する

「免疫作用」
心機能を亢進させたり、血管の収縮力を増強する

 

また、冷えを伴う症状にも効果があるなど、上記の効果以外にも様々な効果があります。

『灸治療』については、セドナ整骨院のHPの「一般施術」の「鍼灸治療」のページでも詳しくご紹介しておりますので、そちらも是非ご覧ください。

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