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医療機関での検査が必要な腰痛の見分け方

2026.09.29

昼夜の寒暖差や気圧など環境的ストレスによって季節の変わり目に多い「ギックリ腰」。

特に今の時期、次のようなことでお困りの方は多くいらっしゃるのではないでしょうか?

「急に腰が痛くなったけど、整骨院に行っていいの?」
「ぎっくり腰なら、そのまま様子を見ても大丈夫?」
「病院で検査を受けたほうがいいのはどんな場合?」

急に強い腰痛が起こると、どこに相談すればよいのか迷ってしまいますよね。

いわゆる「ぎっくり腰」は、医学的には急に生じた腰痛を指す一般的な呼び方で、原因がすべて同じというわけではありません。筋肉や筋膜などの軟部組織、関節、椎間板などが関係することもあれば、骨折や感染症、神経の障害、内臓の病気など、医療機関での検査が必要になるケースもあります。

日本整形外科学会も、腰痛には脊椎だけでなく、血管・泌尿器・婦人科・消化器など腰以外に由来するものがあると説明しています。

そのため大切なのは、「腰が痛い=整骨院」「腰が痛い=病院」と一律に決めることではありません。

症状の経過や痛みの特徴、神経症状、発熱や外傷の有無などを確認し、必要に応じて医療機関で検査を受けることが重要です。

「ぎっくり腰=筋肉の損傷」ではない

ぎっくり腰というと、「腰の筋肉が急に傷ついた」「腰の筋肉が肉離れを起こした」というイメージを持つ方も少なくありません。

しかし、急性腰痛の原因は一つではありません。

腰椎周辺の関節や椎間板、筋肉・筋膜など、さまざまな組織が痛みに関係する可能性があります。また、検査を行っても明確な一つの原因を特定できない「非特異的腰痛」も少なくありません。

NICEの腰痛ガイドラインには、腰痛の大部分は重大な疾患によるものではない一方、がん、感染、骨折、炎症性疾患などを疑う場合には別の評価が必要とされています。

つまり、「ぎっくり腰になったから、この組織が必ず損傷している」とは限りません。

だからこそ、強い痛みがあるかどうかだけではなく、どのように痛くなったのか、ほかにどんな症状があるのかを見ることが大切です。

整骨院で相談が考えられるケース

明らかな転倒や大きな外傷がなく、腰を動かした際に痛みが出る、一定の姿勢や動作で痛みが変化するなど、筋肉や関節など運動器の問題が考えられる場合には、まず整骨院で相談することが選択肢の一つとしてあります。

特に「動くと痛いけれど、足の力は入る」「発熱など全身症状もない」といった場合には、運動器の状態を確認しながら経過を見ることができます。

ただし、ここで重要なのは、整骨院で相談できることと、整骨院だけで様子を見てよいことは同じではないという点です。

症状の中に医療機関で確認したほうがよいサインがある場合には、無理に施術を続けず、整形外科などへの受診を優先する必要があります。

医療機関で検査を受けたほうがよいケース

では、どのような腰痛に注意が必要なのでしょうか。

日本整形外科学会では、腰痛に加えて「安静にしていても痛みが軽くならない」「徐々に悪化する」「発熱がある」「下肢のしびれや力が入りにくい」「尿漏れがある」といった症状がある場合、放置せず、速やかに整形外科を受診するよう案内しています。

代表的な注意すべきサインを整理すると、次のようになります。

① 足の力の入りにくさがある

腰痛だけでなく、足の感覚の低下(触れた際の感覚が鈍くなる)、筋力低下などがある場合には、神経が関係している可能性があります。

特に、著明に症状が悪化してきている場合や、両下肢に強い症状がある場合は注意が必要です。

② 排尿・排便の異常がある

「尿が出にくい」「尿を我慢できない」「便を漏らしてしまう」といった排尿・排便機能の変化や、股の間からお尻にかけての感覚が鈍くなる症状は、神経の重大な障害が疑われる重要なサインです。

このような場合には、自己判断で様子を見ず、早急に医療機関で評価を受ける必要があります。

③ 発熱や体調不良を伴っている

腰痛と同時に発熱がある場合、単純な筋肉や関節の痛みだけではなく、感染症など別の病気が関係している可能性があります。

特に強い倦怠感などを伴う場合には注意が必要です。

④ 転倒・交通事故など、大きな外傷のあとに痛くなった

転倒や衝突など明らかな外傷がある場合は、骨折などの可能性があります。

また、高齢の方や骨粗鬆症のリスクがある方では、比較的小さな転倒や、重い物を持ち上げただけでも脊椎の圧迫骨折が起こることがあります。重大な外傷に加え、高齢者や骨粗鬆症が疑われる人の軽微な外傷は脊椎骨折のリスクとして挙げられます。

⑤ がんの既往歴、原因不明の体重減少などがある

過去にがんの治療を受けたことがある、原因が分からないまま体重が減っている、免疫機能が低下しているなどの場合には、腰痛の原因として別の疾患を除外する必要があります。

⑥ じっとしていても痛みが強い、時間とともに悪化している

「少し休めば楽になる」という一般的な動作時痛とは異なり、安静にしていても強い痛みが続く、夜間も痛みが強い、時間とともに悪化しているといった場合には、通常の腰痛以外の原因が隠れていないか確認することが大切です。

迷ったときに大切なのは「症状の強さ」だけではありません

腰痛では、「痛みが強いから重症」「痛みが弱いから安心」と単純に判断できないことがあります。

例えば、非常に強い痛みでも、動作によって変化し、他の危険な症状がないケースもあります。一方で、痛みそのものはそれほど強くなくても、進行するしびれや筋力低下、排尿障害などを伴っていれば、医療機関での評価が必要になる場合があります。

そのため、腰痛が出たときは、

「いつから痛いのか」
「何をして痛くなったのか」
「動くと痛いのか、じっとしていても痛いのか」
「足のしびれや力の入りにくさはないか」
「発熱などの症状はないか」

といった点を確認しておくことが大切です。

整骨院か病院か迷ったら、まずご相談ください

急な腰痛が起こると、「このくらいなら大丈夫だろう」と我慢してしまう方も少なくありません。

一方で、インターネットで症状を検索しても、自分の腰痛がどのケースに当てはまるのか判断するのは簡単ではありません。

当院では、まず現在の症状や発症した状況についてお話を伺い、状態を確認します。そのうえで、施術の対象として考えられる状態なのか、医療機関での検査が必要と考えられる状態なのかを含めてご案内しています。

腰痛は、その原因によって必要な対応が異なります。

「急に腰が痛くなったけれど、整骨院に行っていいのかな?」

そんなときは、無理に我慢せず、一度ご相談ください。

必要に応じて医療機関の受診をご案内することも含め、その方の状態に合った対応を考えることを大切にサポートさせて頂きます。

セドナ整骨院・鍼灸院 千葉駅前院

【参考文献】

・公益社団法人 日本整形外科学会

・公益社団法人 日本整形外科学会

・National Institute for Health and Care Excellence (NICE). Low back pain and sciatica in over 16s: assessment and management (NG59).

・American College of Radiology. ACR Appropriateness Criteria® Low Back Pain. Revised 2021.

・厚生労働省.「柔道整復師等の施術にかかる療養費の取扱いについて」.

・Downie A, et al. Red flags to screen for malignancy and fracture in patients with low back pain: systematic review. BMJ. 2013.

・Henschke N, et al. Most red flags for malignancy in low back pain guidelines lack empirical support: a systematic review. J Pain. 2017.

鍼灸はなぜ肩こりや腰痛を和らげるのか?~ゴルジ器官編~

2026.06.16

皆さんこんにちは!セドナ整骨院千葉駅前院 鍼灸師兼あん摩マッサージ指圧師の佐々木です。

今回は前回に引き続き「痛み」をテーマに、鍼灸で痛みが和らぐ理由について少しお話させていただければと思います。

肩こりや腰痛は、多くの方が一度は経験したことのある身近な不調です。しかし、その一方で「年齢のせいだから仕方ない」「慢性的だから治らないもの」と諦めてしまっている方も少なくありません。

毎年行われている厚生労働省による健康調査の中に、体の不調についての設問があり、男女ともに毎回上位を占めるのが肩こりや腰痛です。
実際、今このブログを読んでくださっている方の中にも肩こりや腰痛に悩まされている方は多いことかと思います。

肩こり・腰痛は国民病?

不定愁訴についての調査期間は3年おきに行われるため、現時点(2026年6月)での最新版である厚生労働省の『令和4年 国民生活基礎調査』健康の状況(自覚症状)=自覚的に困っている症状によりますと

男性:
1.腰痛
2.肩こり
3.咳や痰が出る
4.鼻がつまる・鼻水が出る
5.疲れやすい

女性:
1.肩こり
2.腰痛
3.手足の関節が痛む
4.疲れやすい
5.頭痛

上記のような順位で自覚症状数があります。いずれも肩こり・腰痛は例年上位2位以上に座しており、国の統計からも非常に多くの方々のお悩みであることがうかがえます。

当院でも、「耳鳴りが主訴です」「自律神経の乱れが気になります」「眠れなくて困っています」といったご相談で来院される患者様が多くいらっしゃいます。しかし詳しくお話を伺うと、肩こりや首こり、腰の張りを同時に抱えているケースが非常に多く見られます。

つまり肩こりや腰痛は、それ自体が症状であるだけでなく、さまざまな不調の土台となっていることが少なくないのです。

肩こりや腰痛はなぜ起こるのか

痛みが出てしまう一つの大きな要因として、筋肉の緊張があります。

長時間のデスクワークやスマートフォンの使用、運動不足、精神的ストレスなどによって筋肉が緊張すると、筋肉の中を流れる血液の循環が悪くなります。

すると筋肉に十分な酸素や栄養が届きにくくなり、老廃物も滞りやすくなります。その結果、ブラジキニンやプロスタグランジンといった発痛物質が蓄積し、感覚神経を刺激することで痛みや重だるさを感じるようになります。

また、痛みを感じることでさらに身体が緊張し、筋肉が硬くなり、血流が悪くなるという悪循環に陥ることもあります。

慢性的な肩こりや腰痛がなかなか改善しないのは、この悪循環が繰り返されているためです。

そこで鍼灸治療が役立つ可能性があります。鍼灸の代表的な作用の一つが、筋肉の緊張を和らげることです。

鍼灸で筋肉がゆるむ仕組み

これらの症状の改善のため、肩こりや腰痛によく使われるツボとして、肩井や腎兪などがあります。
実は、こうしたツボの中には筋肉本体ではなく、筋肉と骨をつなぐ腱の近くに位置しているものが少なくありません。なぜ筋肉ではなくて腱なのでしょうか。

そのカギを握るのが、腱にあるゴルジ腱器官と呼ばれる器官です。
筋肉の収縮・弛緩に伴って生じる張力のセンサーで、筋肉と骨をつなぐ腱の中に存在し、筋肉にどれくらいの張力がかかっているかを常に監視しています。

鍼灸やツボ押しで肩井や腎兪を刺激すると筋肉の一時的な収縮が起きてこの腱のはたらきが活性化し、刺激はインパルスに変換されます。

このインパルスは、腱紡錘と脊髄を結ぶ1b神経線維を通じて、痛覚などの感覚情報を脳へ伝える中継点である脊髄の後角というところに入ります。

さらにここから、インパルスを伝達する脊髄の神経(介在ニューロン)を通って、脊髄から末梢に向けて伸び、運動指令の情報を筋肉に伝えるα運動神経に伝わります。

α運動ニューロンは筋肉へ「力を入れなさい」という命令を伝える神経です。その活動が抑えられることで筋肉は弛緩し、過剰な緊張が和らぎます。

こうした筋肉の緊張緩和によって血管が広がり、血流が流れやすくなった結果、痛み物質が除去される、という鎮痛効果がもたらされると考えられています。

解剖学的な視点から今回はお話させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?少し難しいキーワードが多くありましたね。

専門的なお話になりましたが、今回のポイントは「ゴルジ腱器官」という筋肉の緊張を調節する仕組みにあります。鍼灸はこの働きを利用して筋肉の緊張を和らげ、血流を改善することで痛みの軽減につなげていると考えられています。

また、近年は身体的な負担だけでなく精神的なストレスがこういった痛みの症状に関与している方も増えています。ストレスを感じると自律神経のうち交感神経が優位になりやすく、身体は無意識のうちに力が入りやすい状態になります。その結果、肩や首、背中などの筋肉が緊張しやすくなり、慢性的なこりや痛みにつながることがあります。

実際に施術を受けられた患者様からは、「肩だけでなく身体全体が軽くなった」「腰の痛みだけでなく睡眠の質も良くなった」「気付いたら頭痛の頻度が減っていた」といったお声をいただくこともあります。

もちろん症状の原因や経過には個人差がありますが、単に痛みのある部分だけを見るのではなく、身体全体のバランスや生活習慣、ストレスの状態なども含めて考えていくことが大切です。

肩こりや腰痛は、「みんなが持っているから仕方ない症状」ではありません。適切なケアによって改善が期待できる症状です。もし長年の肩こりや腰痛にお悩みの方は、一人で抱え込まずお気軽にご相談ください。

鍼灸が皆様の身体を整える選択肢の一つになれば幸いです。

【参考文献】
・厚生労働省
・「東洋医学はなぜ効くのか」著:山本高穂、大野智

肌の構造②

2019.12.27

こんにちは!

セドナ整骨院の根本です。

 

今年も残すところ残り僅かとなりましたが

いかがお過ごしでしょうか?

 

前回は皮膚の構造と主な働きについてご説明致しましたが

今回は皮膚の層についてお話させて頂きます。

 

 

皮膚は大きく分けると

表皮、真皮、皮下組織という3つの組織から成り立ちます。

肌の色はこれらの層内にある血管や脂肪色素などで決定されます。

 

表皮は1番外側にあり水分の保持や感染からのバリアとして機能し、皮膚の生まれ変わりにもしています。

 

そしてこの表皮にも層があり上から順に

角層、顆粒層、有棘層、基底層で構成されています。

 

ターンオーバーという言葉を女性の方なら1度はお聞きしたことがあると思いますが

これは表皮で行なわれています。

 

表皮の生まれ変わりは約28日間が理想的と言われており

その速度は早すぎても遅くても問題があります。

 

一番下の基底層では細胞分裂により新しくつくられ、有棘細胞から顆粒細胞へと次々に形を変えながら、約2週間で角層に到達します。

そしてこの角層に約2週間とどまり皮膚を保護するために働き、

役目が終わるとアカとなってはがれていきます。

 

これがターンーバーの仕組みです。

 

続いては真皮です。

真皮は表皮の内側にあって、肌組織の大部分を占めていて肌(皮膚)の本体ともいえます。

部位などによって異なりますが、皮下組織を除くと平均で約2ミリの厚さがあります。

真皮は、「コラーゲン」という線維状のタンパク質がその大部分を占めています。そして、その間を「ヒアルロン酸」などのゼリー状の基質が水分を抱えながら満たしています。これに「エラスチン」という線維状のタンパク質も加わって、肌に弾力を与えています。
さらに、真皮には、血管やリンパ管、汗腺などがあります。

 

そして最後に皮下組織です。

皮下組織は、肌の3層構造のうちもっとも内側にある組織で、表皮と真皮を支えています。

皮下組織は大部分が「皮下脂肪」で、そこに「動脈」や「静脈」が通っており、

肌組織に栄養を届けたり、老廃物を運び出したりしています。

 

皮下脂肪はクッションの役割をして外部からの刺激や衝撃をやわらげたり、

熱を伝えにくいという性質から断熱・保温の働きをしたり、

エネルギーを脂肪のかたちで蓄える役割もしています。

脂肪というと「ぜい肉」などの悪いイメージがあるかもしれませんが、実は、体を守るという大事な役割をおこなっているのです。

 

私たちの肌は様々な層が重なってできているのがお分かりいただけたと思います。

 

乾燥も気になる季節なのでしっかりと

お肌をいたわってあげましょう!

 

皮膚の構造

2019.12.20

こんにちは!

セドナ整骨院の根本です。

本日は皮膚の構造についてについてお話させて頂きます。

皮膚は私たちの体全体を覆い内部の大切な器官や臓器、生命活動を守る器官であり

人体最大の臓器ともよばれており、皮膚の面積は一般の成人で約1.6㎡で畳一枚分にも及び体重の約16%と言われております。

皮膚の働きは体温を調節し、体の水分・体液などが失われないようにするなど、

体を正常な状態に保つうえでとても大切な働きをしています。

例えば、暑い時に汗をかくことで水分を出し体温を適切な温度に保ったり、

痛みやかゆみを感じることで身体を危険から守る役割を果たします。

その他にも肌には、具体的には次のような働きがあります。

 

  1. 体の内と外を分け、外部からの刺激(紫外線、乾燥、ほこりなど)から体内の水分や諸器官を守る[バリア機能]
  2. 皮脂や汗を分泌して老廃物を排出する[分泌・排出機能]
  3. 表皮や毛穴を通して外界から薬剤などを吸収する[経皮吸収機能]
  4. 外部の温度を伝わりにくくすると同時に、体温を一定に保つよう調節する[体温調節機能]
  5. 複数の感覚器が、触・圧・痛・温・冷などの外界の刺激を脳に伝える[感覚機能]
  6. 侵入した異物や細菌などを排除して、体を守る[免疫機能]

 

というように様々な役割を果たしており

私たちの体を守ってくれています!

そして肌は、普段私たちが触れている外側から順に、「表皮」、「真皮」、「皮下組織」の層状の構造をしていて、それらの中に「血管」「リンパ管」や神経系、「皮脂腺」「汗腺」などの付属器があり、それぞれが関わりながら働いています。

 

次回は「表皮」、「真皮」、「皮下組織」の構造とはたらきについて紹介致します。

解剖学⑩

2018.02.05

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整体と鍼灸で高い施術効果を出しています。

セドナ整骨院・鍼灸院の平川です。

 

 

今回も「人体の筋肉」についてご紹介していきます。

 

筋肉の生理作用について説明していきましょう。

 

■能動運動

骨格筋の収縮により付着筋が移動し、関節運動が起こります。

これにより歩いたり走ったりすることができます。

 

■姿勢の維持

骨格筋は短縮しなくても張力を生じることで機能を発揮します。

見かけの運動がなくても立位や爪先立ちなど特定の姿勢を保つためには

拮抗する複数の筋肉が緊張しているのです。

 

■循環促進(筋ポンプ)

静脈やリンパ管には弁があるので

これらが隣接する骨格筋の収縮により圧迫されると

血液やリンパ液が一定の方向に流れます。

このように筋収縮は体液の循環を促進します。

 

■産熱

筋収縮に使われるエネルギーの約半分は熱になるので、

筋が動くことにより体温が上昇します。

これは骨格筋に限らず、平滑筋、心筋の収縮によっても起こります。

寒さで体が震えるというのは無意識に体温を上昇させようとしているのです。

 

■表情

顔面の筋を収縮させても関節運動は起こりませんが、

表情を変えることができます。

表情筋は人間で特に発達し、コミュニケーションの為に使われます。

 

■体内の物質移動

循環器系による血液の輸送や、

消化器系その他の内臓での物質の移動は

主に不随意筋(心筋、平滑筋)によって行われますが、

食物の咀嚼、飲み込みや排泄の最終段階、

呼吸運動には骨格筋が関与します。

 

どうでしょうか?

筋肉には生きる為に必要な機能が

たくさん備わっていることがわかったと思います。

 

次回も引き続き「人体の筋肉」についてご紹介していきましょう。

 

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解剖学⑨

2018.01.29

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セドナ整骨院・鍼灸院の平川です。

 

 

今回も「人体の筋肉」についてご紹介していきます。

 

骨格筋は一般的に2つ以上の骨の間に張られています。

付着する一方を起始、もう一方を停止と呼びます。

 

起始と停止を分ける目安は次のようになります。

 

1、骨格筋が収縮によって移動しない側が起始、移動する側が停止

2、体幹と体肢をつなぐ筋では体幹側が起始、体肢側が停止

3、体肢の中に張る筋では近位が起始、遠位が停止

4、体幹内にある筋のうち水平方向に走る筋では

脊椎に近い方が起始で遠い方が停止

5、一方が骨に付着し、もう一方が皮膚に停止する筋では

骨側が起始、皮膚側が停止

 

そして筋肉の表面には「筋膜」というものが存在します。

筋膜とはその名の通り、筋肉を覆っている薄い膜のことであり、

隣接する筋肉との摩擦を減らして保護し、収縮を制限する働きがあります。

筋膜は全身に連なる結合組織で、3次元的に身体全体を覆っているため、

「第2の骨格」とも呼ばれています。

3次元的というのは並列に正しく並んでいるのではなく、

縦横無尽に走っている網の目をイメージして頂くと良いと思います。

 

筋肉を包む筋膜にシワができたり固まったりすると、

こりなどの症状を引き起こすことがあります。

その為、筋膜に注目した治療法も広く知られるようになってきました。

先程もお伝えしたように、筋肉は2つ以上の骨の間に張っているので

骨格の歪みは筋膜のしわを作ることにもつながる可能性があります。

 

次回も引き続き「人体の筋肉」についてご紹介していきましょう。

 

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解剖学⑧

2018.01.22

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今回からは「人体の筋肉」についてご紹介していきます。

 

人体の細胞には多かれ少なかれ収縮機能があり、

このうち特に収縮能が発達したものを筋組織といいます。

 

筋組織は構造と働きのうえから3種類に分類されます。

第一は、主として骨格に付着して骨格を動かしたり支えたりする骨格筋(横紋筋)、

第二は、心臓の壁をつくっている心筋、

第三は、内臓器官のなかに広く分布し、それらの器官を動かす

広い意味での運動をつかさどる内臓筋(平滑筋)です。

 

随意筋と不随意筋にも分けられ、随意筋は骨格筋、不随意筋は心筋と内臓筋です。

したがって、自らの意志で動かせるのは骨格筋のみとなります。

一般に筋肉という場合には、骨格筋をさして使われることが多いと思います。

人体には大小様々な骨格筋があります。

一般的に骨格筋の総重量は身体の体重の半分を占め、

骨格を動かす働きが主で関節運動には必須といえます。

 

また骨格筋には酸素を貯蔵するミオグロビンを多く含み、

持久力や姿勢の維持などに重要な赤筋(遅筋)と

グリコーゲンやブドウ糖を無酸素的に分解し、

乳酸を生成してエネルギーを生産する白筋(速筋)に区別されます。

 

筋肉の多くは骨の外面にあり、

人体の外形(輪郭)の構成に大きく関与します。

したがって骨格筋は体表から触れられるものが多く、

筋肉の発達や萎縮は個人の体型の形成に影響します。

ひとことで筋肉と言っても色々な種類があることがわかったと思います。

 

次回も引き続き「人体の筋肉」についてご紹介していきましょう。

 

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解剖学⑦

2018.01.15

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今回は人体の骨の「下肢」についてご紹介していきます。

 

下肢の骨は骨盤も合わせると66個あり

上肢同様、下肢も「下肢帯」と「自由下肢骨」に分けられます。

 

下肢帯とはいわゆる骨盤のことであり

腸骨、坐骨、恥骨の3つに分けられます。

腸骨が背骨から続く仙骨とつながり

「仙腸関節」を構成します。

 

骨盤は骨格の中で最も性差が著しいものであり、

その差は10歳前後から始まって思春期以後は顕著となります。

主な相違点を挙げると

 

・女性の骨盤の方が全体的に負荷を受けやすい

・男性の骨盤腔は狭く、漏斗状であるが

女性は広く、低い円筒形である

・腸骨翼の開きが男性の方が大きく、女性は直位に近い

・仙骨は女性の方が幅広く短い、また、彎曲度が小さい

 

などです。この差は女性には子宮がある為と考えられます。

 

骨盤には「寛骨臼」という半球状の陥凹があり

ここに大腿骨がはまり込んで股関節を構成しています。

その為、基本的に股関節は脱臼しにくい構造になっています。

自由下肢骨とはいわゆる足のことであり、

大腿骨、膝蓋骨、脛骨、腓骨、足根骨、中足骨、指骨で構成されます。

 

大腿骨は人体の中で最も長く強大な長管骨で

長軸方向の圧力には700kg以上耐えられると言われています。

 

膝蓋骨は本来運動や荷重のある骨ではありませんが、

膝関節を守り、ももの筋肉の「テコ」の支点になる役割があり、

膝を伸ばす力を強くしてくれます。

 

膝下の下腿は脛骨と腓骨の両骨からなり、両下端が内果と外果と呼ばれる

いわゆるくるぶしです。

足部の骨と合わせて足関節を構成します。

 

以前もご紹介しましたが足部は

構成している骨の数は28個あり、

両足部では56個にもなります。

成人の骨の数は208個と言われていますので

足部だけで4分の1占めるということになり、

それだけ重要で精密な機能を持つ部分ということです。

 

足部の痛みや不調は早めにみせて下さい。

 

次回からは「人体の筋肉」についてご紹介していきましょう。

 

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解剖学⑥

2017.12.18

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今回は人体の骨の「上肢」についてご紹介していきます。

 

 

上肢と聞くと馴染みがないかもしれませんが、

 

上肢帯…鎖骨、肩甲骨

自由上肢骨…上腕骨、前腕骨(橈骨・尺骨)、手の骨(手根骨・中手骨・指骨)

 

に分けられます。

 

人間が下肢による二足歩行を獲得したことにより、

上肢は身体を支えながら動くという役割かた解放されて

大きな可動性を持つようになりました。

上肢帯

 

鎖骨は胸骨と肩甲骨に関節を持ち、

個人差はありますが両鎖骨が水平だと猫背、またはなで肩気味で

少しV字を描いている位が良いと言われています。

 

肩甲骨は扁平でほぼ逆三角形の形をしており、

この形と肋骨にくっつくようにある為骨折することは稀です。

肩甲骨の可動性や位置が悪いと肩こりなども発生しやすくなります。

 

自由上肢骨

 

上腕骨は肩甲骨と関節を持ちますが、股関節のように

はまり込んでいる訳ではないので筋肉など軟部組織の支持性に依存しています。

 

前腕骨は橈骨と尺骨から構成され、

手をついた際の外力を受けやすいので

転倒時の骨折、特に高齢者に多くみられます。

 

手部は手根骨8個、中手骨5個、指骨16個と

数多くの骨で構成されています。

突き指などは放っておいてしまう方も多いと思いますが

骨折を併発していることも多いので注意が必要です。

 

 

次回からは人体の骨「下肢」についてご紹介していきましょう。

 

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解剖学⑤

2017.12.11

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今回も引き続き人体の骨の「体幹」について

「胸郭」をご紹介していきます。

 

胸郭とは胸椎・胸骨・肋骨でできている籠状の骨格で、

心臓や肺を保護する役割があります。

 

胸郭はほぼ円錐形の骨格で、成人では基本的に

前後径よりも左右径の方が大きくなっています。

 

胸骨

胸郭の前方中心には平べったい形の胸骨があり、

胸骨柄、胸骨体、剣状突起で構成されます。

第7肋骨までとは直接関節があります。

 

胸椎

脊柱の胸郭部分にある所を胸椎と呼び、

肋骨と同じ12番目まであります。

 

肋骨

12対あり、胸骨付着部付近は軟骨になっている為、肋軟骨と呼びます。

軟骨部分はレントゲンではほとんど映りません。

老化によって軟骨が石灰化や骨化が起こり、

胸郭の柔軟性が減少します。

 

第1~7肋軟骨は直接胸骨につくので真肋といいます。

第8~10はすぐ上の肋軟骨に結合することによって

胸骨につくことになります。

 

第11・12肋骨は胸骨と連結することなく、

その先端が遊離しているので浮遊肋と呼ばれます。

 

体幹の骨については以上になります。

次回からは人体の骨「上肢」についてご紹介していきましょう。

 

本場アメリカで学んだカイロプラクティックを

ベースにした整体

自律神経失調症・頭痛・肩コリ・腰痛

JR千葉駅から徒歩1分!

セドナ整骨院・鍼灸院 千葉駅前院

043-287-4486

千葉県千葉市中央区弁天2-1-1

秋葉ビル1F

 

アクセス情報

所在地

〒260-0045
千葉市中央区弁天2-1-1 秋葉ビル1F

休診日

水曜・祝日