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アロマテラピーと嗅覚⑨

2018.02.17

こんにちは!

セドナ整骨院・鍼灸院のアロマセラピスト、前田です。

 

前回まで、「ドーパミン」「ノルアドレナリン」「セロトニン」と「香り」の関係を

ご紹介してきました。

今回は、3つの脳内神経伝達物質の関係性をご紹介いたします。

 

前回までのおさらいになりますが、3種類の脳内神経伝達物質の働きを改めてご紹介

いたします。

 

「ドーパミン」は脳を興奮させ、快楽と意欲をもたらします。

目標を掲げて、それを達成した自分へのご褒美を約束することにより、目標達成の意欲を

かきたてますが、過剰に分泌されると、快を得る為の衝動をコントロールできなくなり、

「依存症」になる確率が高くなります。

 

「ノルアドレナリン」は同じく脳を興奮させますが、もたらすのは怒りや危機に対する

緊張です。

適量が分泌されると注意力と判断力が高まり、作業効率を高めることができますが、

分泌が過剰でも不足しても「精神疾患」になる可能性が高くなります。

 

「セロトニン」は脳のはたらきを抑制し、「ドーパミン」や「ノルアドレナリン」による

過剰な興奮を防ぐ働きがあります。

 

ドーパミンは「快」を求め、ノルアドレナリンは「不快」を避けるのですが、セロトニンは

その二つのバランスを調整しているような関係性なのです。

脳はバランスが崩れてしまうと、うまく機能しなくなってしまいます。

ですので、脳内神経伝達物質そのものがバランスを維持する働きを持っています。

 

 

前回、前々回と「ドーパミンやノルアドレナリンの過剰分泌の際はセロトニンの分泌を

助ける精油をご使用ください」とご紹介していたのはこの為です。

セロトニンが十分量分泌されることで、過剰なドーパミン、ノルアドレナリンを抑制し、

自然のバランスに戻すことが出来るのです。

 

では「セロトニン」が過剰分泌された場合は、ドーパミン、ノルアドレナリンの分泌を

助ける精油を使用すればいいのでしょうか?

 

理論上はその通りなのですが、現代社会で生活するにあたり、セロトニンが過剰分泌に

なる可能性はほぼゼロと言っても良いかと思います。

なぜなら、セロトニンが不足する原因の代表的なものは、以下のようなものだからです。

・ストレス

・日光不足(特に朝の日光に効果があります)

・不規則な生活リズム

・運動不足

・栄養バランスの偏り(特にトリプトファンの不足)

 

 

現代社会で生活していて、すべてを充実させることはとても難しい事です。

だからこそ生活のリズムや質を見直したり、精油を上手に取り入れることでセロトニンの

分泌を増やす生活習慣を取りいれていただきたいと思います。

 

 

次回から、「春先におすすめのアロマテラピー」をご紹介していきます。

 

どうぞ、よろしくお願いいたします。

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アロマテラピーと嗅覚⑧

2018.02.10

こんにちは!

セドナ整骨院・鍼灸院のアロマセラピスト、前田です。

 

前回は「興奮させる脳内伝達物質」の代表格「ドーパミン」と「香り」の関係をご紹介

いたしました。

今回は、もうひとつの「興奮させる脳内伝達物質」の代表格「ノルアドレナリン」

「香り」の関係をご紹介いたします。

 

「ノルアドレナリン」は「脳の興奮」を司る神経伝達物質です。

特に「怒り」や「生命の危機」に非常に重要な働きをしています。

脳全体に広く分布しているノルアドレナリン回路は、状況を分析し、過去の経験と照らし

合わせることで最良の行動を選択する「危機管理センター」なのです。

 

ノルアドレナリンは、脳の緊張状態を変化させることで、覚醒、記憶力、集中力、判断力、

注意力など脳の様々な機能を調整しています。

ノルアドレナリンが分泌されると、ストレスや外部刺激に反応して脳が興奮状態になり、

それらに打ち勝つための闘志をみなぎらせ、作業効率をアップさせるのです。

 

ノルアドレナリンが過剰に放出されると、 「危機管理センター」が危機に過剰反応して

しまっている状態になり、以下のような症状が現れます。

・ナチュラルハイ(躁状態)

・理由のない怒りの感情

・血圧、血糖値上昇

・パニック障害

・強迫性障害

 

 

また不足すると、「危機管理センター」が本当の危機なのに、危機を回避する方策を

とろうとしない状態になってしまい、以下のような症状が現れます。

・無気力、無関心

・判断力低下

・うつ状態

 

 

ノルアドレナリンの分泌を助ける精油には以下の物があります。

・ジュニパー

・レモングラス

・カルダモン

・ローズマリー      など

 

また、「ノルアドレナリン」が多く分泌されていると感じる場合は、「ドーパミン」同様、

「セロトニン」の分泌を助ける精油を活用するようにしてください。

 

次回は、この3回でご紹介してきた「脳内神経伝達物質」同士の関係性をご紹介いたします。

どうぞ、よろしくお願いいたします。

 

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アロマテラピーと嗅覚⑦

2018.02.06

こんにちは!

セドナ整骨院・鍼灸院のアロマセラピスト、前田です。

 

前回は「セロトニン」と「香り」の関係をご紹介いたしました。

今回は、「興奮させる脳内伝達物質」の代表格「ドーパミン」と「香り」の関係を

ご紹介いたします。

 

「ドーパミン」は「快」の感情を司る神経伝達物質です。

期待感、幸福感、達成感などを感じているときに分泌されます。

ドーパミンが放出されると、脳はその「快」をもたらした行動を自動的に記憶し、海馬に蓄えます。

次に同じ状況になった時に、効率よく「ドーパミン」を分泌させるためにニューロンや

シナプスがつなぎ変わり、達成感や快楽を繰り返し感じたい、というモチベーションが

生じます。

達成感や快楽をもたらす行動を繰り返すうちに、シナプスがだんだんと強化され、

成功体験を導ける行動をとれるようにと成長していきます。

「ドーパミン」は成功や新しい挑戦へのモチベーションを高める効果があるのです。

 

 

しかし、何度も同じ達成や快を繰り返してばかりいると、脳が慣れてしまい、ドーパミンの

分泌量は減少してきます。

ドーパミンが減少すると、以下のような状態になります。

・疲労感

・やる気がでない

・喜びを感じられない

・集中力・記憶力の低下

 

逆に過剰分泌になると、以下のような状態になります。

・幻覚やパラノイア(精神分裂病の陽性症状)

・強迫神経症

・精神依存

 

つまり、ドーパミンは少なくても、そして多すぎても精神のバランスを

崩してしまうのです。

ドーパミンの分泌量のバランスの重要性を理解して頂いたところで、ドーパミンの分泌を

助ける精油をご紹介していきます。

・クラリセージ

・グレープフルーツ

・ジャスミン

・ローズ         など

 

 

ドーパミンが多く分泌されてしまい、強迫観や依存性を感じたときは、前回ご紹介した

「セロトニン」の分泌を助ける精油を活用するようにしてください。

これに関しては、今後しっかりご説明いたします。

 

次回は、もうひとつの「興奮させる脳内伝達物質」の代表格「ノルアドレナリン」と

「香り」の関係をご紹介いたします。

どうぞ、よろしくお願いいたします。

 

 

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アロマテラピーと嗅覚⑥

2018.02.03

こんにちは!

セドナ整骨院・鍼灸院のアロマセラピスト、前田です。

 

前回は「脳内伝達物質」と「香り」の関係をご紹介いたします。

今回は、アロマテラピーで最も需要のある「リラックス」につながる、「抑制(鎮静)させる

脳内伝達物質」の代表格「セロトニン」と「香り」の関係をご紹介いたします。

 

まず、

「セロトニン」には以下のような働きがあります。

・朝の目覚めをスッキリさせる

・ネガティブな気持ちを解消する

・抗重力筋を活性する(姿勢を良くする)

・痛みを和らげる

 

ここで特に大事なものが赤文字の二つの項目です。

セロトニンが不足すると、気持ちよく、冷静に覚醒できなくなり、平常心の維持が

難しくなり、ストレスが溜まりやすくなってしまうのです。

 

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これによって引き起こされるのが、偏頭痛うつ病です。

特に偏頭痛の原因は脳血管とそれをとりまく三叉神経が関係していると言われています。

セロトニンが不足してしまうことで、三叉神経が刺激され、炎症を起こす物質が分泌され、

血管が拡張することで炎症を起こし、偏頭痛が生じる、とされているのです。

また、意欲や好奇心、思考力や自信の低下、不眠、食欲不振などからうつ病になる

恐れもあります。

 

 

セロトニンの重要性を理解して頂いたところで、セロトニンの分泌を助ける精油をご紹介

していきます。

 

・ラベンダー

・カモミール

・ネロリ

・フランキンセンス

・マジョラム          など

 

 

セロトニンの分泌を助ける精油は、嗅ぐだけでも呼吸をゆっくりさせ、自律神経の

バランスを整えるサポートをしてくれます。

 

また、セロトニンは睡眠リズムとも大きく関わっています

上記のような精油を使って質のいい睡眠を確保することで、セロトニンがしっかりと

分泌され、朝スッキリと起きられるようになるのです。

 

是非アロマテラピーを活用して、朝の目覚めが良く、ストレスに強いセロトニンライフを

取り入れてみて下さい!

 

 

次回は、「リラックス」と反対の作用を持つ、「興奮させる脳内伝達物質」の代表格

「ドーパミン」と「香り」の関係をご紹介いたします。

 

どうぞ、よろしくお願いいたします。

 

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アロマテラピーと嗅覚⑤

2018.01.27

こんにちは!

セドナ整骨院・鍼灸院のアロマセラピスト、前田です。

 

今回は「脳内伝達物質」と「香り」の関係をご紹介いたします。

 

今までお伝えしてきたように、香りをかぐことで感情や記憶に変化が生じることが近年、

化学的にも証明されてきています。

 

具体的には、香りでリラックスしたり、昔の記憶思い出す等の現象が、香りに含まれる

芳香成分(化学物質)によって引き起こされ、脳のどの部分がどのように関係しているのか、

という事が実証されてきています。

 

 

私たちの感情や記憶をコントロールしているのは脳です。

脳内には約140億個の神経細胞があり、脳内で数個から数万個がお互いに手を

つなぎあいながら、情報を伝え合っています。

この神経細胞の間には少し隙間があり、シナプス同士で直接情報(電気信号)を

やり取りすることができません。

そのため、シナプス間の隙間は「神経伝達物質」という化学物質により、情報が

やり取りされています

 

 

脳内には60種類以上の「神経伝達物質」が存在し、それぞれ気分や運動器、

内臓の活動・機能の調整役として働いています。

 

脳内神経伝達物質の働きは、大きく2つに分けることができます。

それは「興奮させるもの」「抑制(鎮静)させるもの」です。

興奮させる脳内神経伝達物質で代表的なのは「アセチルコリン」「ノルアドレナリン」

「ドーパミン」です。

逆に抑制(鎮静)させる脳内神経伝達物質で代表的なのは「セロトニン」「βエンドルフィン」

「オキシトシン」です。

 

この「脳内神経伝達物質」の基本的な働きと、香り(精油)を結びつけることで、気分や感情、

内臓の働きまで自分でもコントロールできるとしたらどうでしょう。

 

ちょっと気分の乗らない日にモチベーションを上げたり、プチ不調をご自身で改善できる

ようになれるのです。

 

そんなワンランク上のアロマテラピー活用法をご紹介していきたいと思います。

 

次回はアロマテラピーで最も需要のある「リラックス」につながる、「抑制(鎮静)

させる脳内伝達物質」と「香り」の関係をご紹介いたします。

 

どうぞ、よろしくお願いいたします。

 

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アロマテラピーと嗅覚④

2018.01.23

こんにちは!

セドナ整骨院・鍼灸院のアロマセラピスト、前田です。

 

前回から2回に分けて、「におい」が「嗅覚」からどうやって「脳」に伝わって行くのか、

お伝えしています。

今回は「嗅覚」と「脳」の関係をご紹介いたします。

 

少々前回と重複するのですが、嗅球では、嗅神経の軸索が僧帽細胞と房飾細胞の

主樹状突起に達していて、嗅糸球体を形成しています。

僧帽細胞と房飾細胞は機能的に類似していて、ともに嗅覚皮質に軸索を送っています。

さらに、嗅球には糸球体周辺細胞(抑制性神経)が存在していて、1つの糸球体を他の

糸球体へ結合しています。

また、顆粒細胞には軸索が無く、僧帽細胞と房飾細胞の副樹状突起との

相反性シナプスを形成しています

このシナプスで、僧帽細胞または房飾細胞がグルタミン酸を放出して顆粒細胞を興奮させ

顆粒細胞はγ-アミノ酪酸(GABA)を放出して僧帽細胞または房飾細胞を抑制しています

僧帽細胞と房飾細胞の軸索は、外側嗅索を経て嗅覚皮質(前嗅核、嗅結節、梨状皮質、

扁桃体、内側嗅皮質)の錐体細胞の先端樹状突起に終止しています。

 

香り情報はこの部位から、直接前頭皮質や、視床を経て眼窩前頭皮質に伝達されます。

眼窩前頭皮質への経路は香りの認知に、扁桃体への経路は匂い刺激に対する情動的反応に

関係していると考えられています。

また、内側嗅皮質への経路はプルースト効果のような嗅覚性記憶に関係しています

米国コロンビア大学のRichard Axel博士とフレッド・ハッチソン癌研究センターの

Linda Buck博士は、2004年に「嗅覚受容体遺伝子の発見と嗅覚感覚の分子メカニズムの解明」

という論文でノーベル医学生理学賞を受賞しました。

その業績の一つは、嗅覚受容体を作る遺伝子を特定したことです。

一つの遺伝子が一つの嗅覚受容体を作りますが、受容体の数(=遺伝子の数)はマウスで

約1,000種類あります。

ヒトでも約350種類あり、全遺伝子の1%を占めています。

 

嗅覚受容体遺伝子が発見されて以来、嗅覚受容体を含む嗅神経から嗅球にかけての形態や

機能に関する研究は著しく発展しています。

ところが、どのように香り情報が脳内で処理され、知覚が形成されるのかについては、

解明されている途中です。

最近、香りが実際に脳内因子の発現・変化を引き起こすことが明らかにされてきています。

今後、香りによって生じる脳の細かい部位の変化を詳細に解析し、香りが脳機能に及ぼす

影響についての知見・情報が増えていくと思いますので、非常に楽しみですね。

 

今回は少し聞きなれない単語が多く、難しくなってしまいました。

次回は皆さんも聞いたことのある「ドーパミン」や「ノルアドレナリン」など、

「脳内伝達物質」と香りの関係をご紹介いたします。

 

どうぞ、よろしくお願いいたします。

 

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アロマテラピーと嗅覚③

2018.01.20

こんにちは!

 

セドナ整骨院・鍼灸院のアロマセラピスト、前田です。

 

 

今回から2回に分けて、「におい」が「嗅覚」からどうやって「脳」に伝わって行くのか

詳しくご紹介いたします。

まずは「嗅覚」はどうやって匂いをキャッチし、知覚しているのかをお伝えします。

 

ヒトを含めた哺乳動物において嗅覚の受容は、鼻の奥にある嗅覚器(嗅覚受容器)

行われます。

私達の鼻の奥には、鼻腔とよばれる空間が広がっていますが、その天井の部分に、

匂いを感知するための器官、嗅覚器が存在します。

 

この部分の上皮には、嗅細胞(嗅覚細胞、嗅覚受容細胞)という細胞が存在し、

この細胞表面にある微絨毛と呼ばれる、細い毛のような構造(嗅毛)が鼻腔内部に

向かって突出しています。

この嗅毛には匂いの分子の受容体(センサー)が並んでいます。

受容体は匂いの分子の立体構造を判断する為にポケットのような構造をしています。

鍵と鍵穴をイメージして頂くとわかりやすいのですが、匂い分子が、その分子と同じ形の

凹みを持った受容体にはまると、嗅覚細胞内で反応が起こります

 

 

匂い分子(鍵)は約40万種類あると言われているのですが、人間が知覚できる匂いの

種類は数千から一万種類だと言われています。

しかし、匂いの受容体(鍵穴)は数百種類程度しかありません

鍵と鍵穴は1対1ではなく、鍵穴の方が少し大雑把にできていて、似たような形の鍵なら

開いてしまう、という構造なのです。

もちろん、似ていない香りを同じ受容体が受け入れてしまうことはありません。

私達が「この匂いは、(まったく別の)あの香りに似ている」と感じる物の中には、

匂いの分子に同じものが含まれている場合だけではなく、この匂いの分子同士が似ている

だけで、同じ成分が含まれていない場合もあるのです。

 

また、この部分の細胞膜には、嗅覚受容体と呼ばれる膜タンパク質が存在しており、

ここに匂い物質が結合することで、嗅細胞は活性化されます。

 

 

嗅細胞は、鼻腔の天蓋部分の上に隣接した、嗅球(きゅうきゅう)とよばれる脳から

突出した器官に連結しています

匂い物質によって活性化された嗅細胞は、嗅球内部にある、嗅覚を伝達するための

神経細胞(嗅神経)に信号を伝え、それが最終的に嗅覚中枢に到達することで、

ヒトは「匂い」を感じるのです。

 

 

次回は「嗅覚」が「嗅球」に届いた先、「脳」における匂いの伝わり方をご紹介いたします。

どうぞ、よろしくお願いいたします。

 

 

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アロマテラピーと嗅覚②

2018.01.16

こんにちは!

セドナ整骨院・鍼灸院のアロマセラピスト、前田です。

 

前回から「嗅覚」に関してご紹介しています。

今回は、「嗅覚」と「記憶」に関して、詳しくご紹介いたします。

 

皆様は「プルースト効果」という言葉をご存知でしょうか。

 

「プルースト効果」とは、嗅覚や味覚から過去の記憶が呼び起こされる心理現象のこと

を言います。

例えば、ラベンダーの香りを嗅いで、北海道のラベンダー畑に旅行に行った時の

景色(情景)を思い出す、といった現象です。

 

フランスの文豪「マルセル・プルースト」の小説『失われたときを求めて』で有名に

なった現象なので著者名が現象の名前の由来になっています。

その小説の中で、主人公が紅茶にマドレーヌを浸したときに、その香りを嗅いで幼少期の

記憶がよみがえるシーンがあり、その描写が元となっています。

 

 

この不思議な現象はフィクションの世界だけのものではなく、近年、科学の力によって

解明されてきています。

昨年2017年にも大阪産業大学と花王株式会社の共同研究による論文が発表され、心理学、

アロマテラピーの両業界で話題になりました。

 

いまだに謎が多い脳のメカニズムですが、「におい」から思い出される記憶は

他の感覚器からの刺激よりも情動的な反応を引き起こす、ということも分かってきています。

嗅覚によって想起される記憶がより情動的であり、また他の感覚器によって想起される

いかなる記憶よりも正確である、という結果も明らかにされています。

 

前回ご紹介したように、五感の中で嗅覚だけは「大脳辺縁系」と直接つながっています。

この「大脳辺縁系」に含まれる「扁桃」への直接的な関係が、匂いの情動的想起力を

説明する上でおそらく大きな手がかりになる、と言われています。

個人的に、解明されるのが非常に楽しみな分野です。

 

また、この「プルースト効果」を利用して、勉強などの学習効果を高める実験なども

行われています。

勉強する際に特定の香りを嗅いでいる状態を保ち、数週間後のテストの時に、香りを

焚かないグループと、香りを焚くグループとに分けて点数の平均を比較したところ、

正答率が前者は75%、後者は83%だったという実験結果も残されています。

是非、日常生活の中でも、「におい」と「記憶」の関係を上手に使ってみては

いかがでしょうか。

 

「におい」と「記憶」の関係性をご紹介しましたので、次回は「におい」が「嗅覚」から

どうやって「脳」に伝わって行くのか、をご紹介いたします。

どうぞ、よろしくお願いいたします。

 

 

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アロマテラピーと嗅覚①

2018.01.13

こんにちは!

 

セドナ整骨院・鍼灸院のアロマセラピスト、前田です。

 

 

前回まで5回にわたり、冬にお勧めのアロマテラピーをご紹介して参りました。

今回からはアロマテラピーの基本に戻り、アロマテラピーにおいて最も大切な

「嗅覚」について、改めてご紹介していきます。

 

人間を含め、すべての動物にとって「嗅覚」は、生命を維持するうえで非常に

大事な感覚です。

実は「嗅覚」は哺乳類だけでなく、魚類、両生類、鳥類にも備わっています。

異臭を識別して腐っているもの、毒が含まれているものを避けるのも嗅覚です。

また、ホルモンを嗅いで敵味方の判別をして威嚇・攻撃行動を取ることや、

異性を識別して求愛行動をするのも嗅覚が関係しています。

もちろんいい香りを嗅いで精神を落ち着かせる、逆に集中力を高めるのも

嗅覚があるからこそできる事です。

 

そもそも、「嗅覚」は「五感」の一つです。

「視覚」「聴覚」「味覚」「触覚」そして「嗅覚」の5つを「五感」といいます。

 

 

「嗅覚」は、五感の中で唯一「大脳新皮質」を経由しないことでも知られています。

「嗅覚」だけは、他の五感と違って「大脳辺縁系」(海馬・扁桃(へんとう)体など)と

直接つながっているのです。

これは、喜怒哀楽などの感情や、食欲などの本能行動などをつかさどる部分です。

つまり言い換えれば、「におい」は本能的な行動や感情に直接作用する、ということです。

 

また、「におい」の記憶は、視覚的な記憶に比べて忘れにくいというデータもあります。

 

 

 

「視覚」・「嗅覚」を比較対象として、それぞれの刺激における助成想起率

(何かきっかけになる映像やマークを見る・香りを嗅ぐ行為をした際、

エピソード記憶や情報を思い出せる確率)と把握期間との関係を調べた実験では、

視覚的記憶が短期間で急速に低下したのに対し、「におい」の記憶は1年たっても

ほとんど変わらなかった、というデータが数多く残されています。

 

特に喜怒哀楽など、感情に結びついた記憶は、「におい」によって思い出せる記憶の量が

多いとも言われています。

今後「ずっと忘れたくない」と思う出来事があれば、「におい」をきっかけにして

覚えておくとよいかもしれません。

 

 

次回は「嗅覚」と「記憶」に関して、詳しくご紹介いたします。

どうぞ、よろしくお願いいたします。

 

 

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