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アロマテラピーと嗅覚③

2018.01.20 | Category: アロマテラピーと嗅覚

こんにちは!

 

セドナ整骨院・鍼灸院のアロマセラピスト、前田です。

 

 

今回から2回に分けて、「におい」が「嗅覚」からどうやって「脳」に伝わって行くのか

詳しくご紹介いたします。

まずは「嗅覚」はどうやって匂いをキャッチし、知覚しているのかをお伝えします。

 

ヒトを含めた哺乳動物において嗅覚の受容は、鼻の奥にある嗅覚器(嗅覚受容器)

行われます。

私達の鼻の奥には、鼻腔とよばれる空間が広がっていますが、その天井の部分に、

匂いを感知するための器官、嗅覚器が存在します。

 

この部分の上皮には、嗅細胞(嗅覚細胞、嗅覚受容細胞)という細胞が存在し、

この細胞表面にある微絨毛と呼ばれる、細い毛のような構造(嗅毛)が鼻腔内部に

向かって突出しています。

この嗅毛には匂いの分子の受容体(センサー)が並んでいます。

受容体は匂いの分子の立体構造を判断する為にポケットのような構造をしています。

鍵と鍵穴をイメージして頂くとわかりやすいのですが、匂い分子が、その分子と同じ形の

凹みを持った受容体にはまると、嗅覚細胞内で反応が起こります

 

 

匂い分子(鍵)は約40万種類あると言われているのですが、人間が知覚できる匂いの

種類は数千から一万種類だと言われています。

しかし、匂いの受容体(鍵穴)は数百種類程度しかありません

鍵と鍵穴は1対1ではなく、鍵穴の方が少し大雑把にできていて、似たような形の鍵なら

開いてしまう、という構造なのです。

もちろん、似ていない香りを同じ受容体が受け入れてしまうことはありません。

私達が「この匂いは、(まったく別の)あの香りに似ている」と感じる物の中には、

匂いの分子に同じものが含まれている場合だけではなく、この匂いの分子同士が似ている

だけで、同じ成分が含まれていない場合もあるのです。

 

また、この部分の細胞膜には、嗅覚受容体と呼ばれる膜タンパク質が存在しており、

ここに匂い物質が結合することで、嗅細胞は活性化されます。

 

 

嗅細胞は、鼻腔の天蓋部分の上に隣接した、嗅球(きゅうきゅう)とよばれる脳から

突出した器官に連結しています

匂い物質によって活性化された嗅細胞は、嗅球内部にある、嗅覚を伝達するための

神経細胞(嗅神経)に信号を伝え、それが最終的に嗅覚中枢に到達することで、

ヒトは「匂い」を感じるのです。

 

 

次回は「嗅覚」が「嗅球」に届いた先、「脳」における匂いの伝わり方をご紹介いたします。

どうぞ、よろしくお願いいたします。

 

 

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