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鍼灸と眼精疲労④

2024.11.23

こんにちは!セドナ整骨院・鍼灸院 千葉駅前院の佐々木です。
今回は「鍼灸治療における臨床研究とそのレビュー」についてお話させて頂きます。 前回お話させて頂いた鍼の作用について触れながらの内容になりますので、もしまだご覧になっていない方はぜひそちらも合わせてご活用くださいませ。
最後までお付き合い頂けますと幸いです。


◎鍼灸治療の眼精疲労に対する臨床研究
現代社会において、電子機器の長時間利用が避けられない状況下、眼精疲労が深刻な健康問題として注目されています。視覚のかすみや目の乾燥感、頭痛、肩こりといった症状は、生活の質を著しく低下させます。こうした問題に対し、鍼灸治療が自然治癒力を引き出す非侵襲的な手段として関心を集めています。本節では、眼精疲労に対する鍼灸治療の効果を検証した主要な臨床研究について解説していきます。

・研究方法について
鍼灸の効果を評価する為にランダム化比較試験(RCT)や準ランダム化比較試験(CCT)などの試験方法を用いた研究が広く世界で実施されています。
ランダム化比較試験(RCT)・準ランダム化比較試験(CCT)とは、個人の背景因子の偏り(交絡因子)をできるだけ小さくし、ある試験的操作を行うこと以外は公平になるように対象の集団を無作為に複数の群に分け、その試験的操作の影響と効果を測定し、明らかにするための比較研究です。薬物や治療法を適正に評価するための方法として、よく採用される試験方法です。


・鍼灸治療による効果毎の文献

血流改善による筋肉の緊張緩和
鍼灸治療は血流を改善し、毛様体筋(ピント調節に関与する筋肉)の緊張を緩和します。2018年に実施されたランダム化比較試験(RCT)では、鍼治療を受けた被験者が目の疲労感、乾燥感、かすみといった症状の顕著な改善を報告しました。この研究は、鍼灸が毛様体筋の血流を増加させ、調節機能を正常化することを示唆しています。

自律神経系の調整
長時間の画面作業により交感神経が優位になると、毛様体筋の過度な緊張が誘発されます。鍼灸治療は自律神経のバランスを整える作用を有し、「瞳子髎」や「攅竹」といった経穴への刺激が眼精疲労の軽減に寄与します。これらの刺激により、視神経への負荷が減少し、ピント調節能力が回復することが確認されています。

炎症の抑制
鍼灸治療には抗炎症作用があるとされ、目の表面に生じる炎症を抑える効果が期待されています。ドライアイの患者を対象とした臨床試験では、涙腺の神経を刺激することで涙液の分泌が促進され、乾燥感が軽減することが明らかになりました。

視覚調節機能の改善
ランダム化比較試験(RCT)では、デジタル眼精疲労患者において鍼灸治療が調節速度を向上させ、目の疲れや視覚のかすみを軽減する効果が示されています。これにより、鍼灸治療が電子機器利用後の目の回復能力を高めることが示唆されました。

ドライアイの軽減
ドライアイに対する鍼灸治療の研究では、涙腺の機能が向上し、涙液量が増加する結果が得られました。この改善は、治療群において統計的に有意な差を示しており、鍼灸の神経調整作用が主因とされています。

◎鍼灸治療の眼精疲労に対する臨床研究に対するレビュー
臨床研究に対するレビューとは:眼精疲労に対する鍼灸治療の有効性について、先行研究を基にその科学的妥当性や課題を評価し、鍼灸治療の持つ利点を検討するとともに、今後の研究が注力すべき方向性についても論じること

◎臨床研究の成果に基づく評価
鍼灸治療の眼精疲労に対する有効性は、複数のRCTやメタ分析により支持されています。特に、血流改善、自律神経系の調整、抗炎症作用といった多面的なメカニズムが症状改善の根拠として示されています。

◎現代医学との補完的役割
鍼眼精疲労に対する鍼治療は、伝統的な東洋医学の知見を活かした効果的なアプローチとして、近年注目されています。多くのメタアナリシス(前述したランダム化比較試験(RCT)など複数の原著論文のデータを定量的に結合させる統計学的研究手法です。ひとつひとつの研究の結果が矛盾している場合でも、たくさんの研究結果を解析することで、より総合的な評価をすることができます)が実施され、その中で鍼治療が眼精疲労の症状緩和に寄与する可能性が示されています。特に、目の疲れ、乾燥感、重だるさといった症状が改善されたとする報告が多く見られます。
鍼治療が効果を発揮する理由として、上記の通り経穴(ツボ)への刺激が血流を促進し、目の周りの筋肉の緊張をほぐすとともに、自律神経のバランスを整えることが挙げられます。これにより、眼精疲労の根本的な原因にアプローチし、単なる対症療法にとどまらない包括的な効果が期待できます。また、リラクゼーション効果も得られるため、精神的ストレスが緩和される点も大きな利点です。
メタアナリシスでは、鍼治療が通常の治療法やプラセボ(偽の治療)に比べて、統計的に有意な改善をもたらすとする結果が報告されています。一部の研究では、眼の疲労回復だけでなく、作業効率や生活の質(QOL)の向上も確認されています。
全体として、鍼治療は眼精疲労に対する有望な選択肢として、多くの研究者や医療専門家から評価されています。安全性が高く、副作用が少ない点も大きな魅力であり、今後ますます利用が広がると期待されています。

 

◎参考文献

1. Liu, X. et al. (2018). Effects of Acupuncture on Ciliary Muscle Function in Visual Fatigue Patients. Acupuncture Research Journal. 2. Cheng, K. et al. (2020). Regulation of Autonomic Nervous System through Acupuncture. Journal of Integrative Medicine. 3. Zhang, H. et al. (2019). Anti-inflammatory Effects of Acupuncture in Dry Eye Syndrome. Clinical and Experimental Ophthalmology. 4. Smith, C. et al. (2018). Acupuncture and Digital Eye Strain: A Randomized Controlled Trial. Journal of Alternative Medicine. 5. Wang, Y. et al. (2021). Efficacy of Acupuncture on Digital Eye Fatigue. Digital Health and Therapy Journal.

 

 

今週は「鍼灸治療における臨床研究とそのレビュー」についてお話させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?
今回は鍼灸の効果への評価に関する内容でしたが、聞きなれない用語も出てきて、少し難しく感じられた部分もあったかと思います。それでも、鍼灸の世界を少しでも身近に感じていただければ幸いです。鍼灸が気軽に皆さんの健康管理やセルフケアの選択肢のひとつとなることを願っています。

眼精疲労についてのシリーズは一度ここで区切りとなりますが、今月のブログはいかがでしたでしょうか?
もしここについて掘り下げて欲しい等ご要望があれば是非お聞かせください!
来月からはまた新しい題材でブログを更新していきますので、お読みいただけますと幸いです。
今週も読んで下さりありがとうございました。

セドナ整骨院・鍼灸院・カイロプラクティック 千葉駅前院 佐々木

鍼灸と眼精疲労③

2024.11.16

こんにちは!セドナ整骨院・鍼灸院 千葉駅前院の佐々木です。

今回は「眼精疲労に対する鍼灸治療の効果と効能」また「使われる経穴(ツボ)」についてお話させて頂きます。 最後までお付き合い頂けますと幸いです。

まずは鍼灸治療のメカニズムからお話致します。

 

◎鍼灸治療のメカニズム

鍼を刺すと、体の神経が反応して、その場所で「軸索反射」という反応が起こります。

軸索反射とは、外部刺激(例えば、痛みや熱刺激)が神経終末に伝わる際に、通常の中枢神経系を介した経路を取らずに同じ神経線維内で反射的な応答を引き起こし、神経終末から神経伝達物質が放出されるという反射です。

この神経終末から出る神経伝達物質(「サブスタンスP」や「カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)」など)が血管を広げ血の巡りを良くし酸素や栄養を多く運ぶことで、体が楽になります。また、痛みを和らげる物質も出るので、痛みや炎症が軽減されます。

◎鍼灸治療の眼精疲労に対する効果

 

1. 血流の改善

前述したように、鍼灸の主要な効果の一つは体全体や局所の血流を良くすることです。鍼で経穴を刺激すると、毛細血管が広がり、血流が増加します。これにより、目の周囲の血行が良くなり、酸素や栄養が十分に届くようになり、眼精疲労が和らぎます。また、体全体の経穴に鍼を施すことで、肩や首の緊張が緩和し、目の疲れに伴う全身の不調も改善されることが期待されます。

 

2. 自律神経の調整

眼精疲労は、交感神経が優位に働き過ぎている場合に引き起こされることが多いです。交感神経が優位な状態が長く続いてしまうと筋緊張が強くなりやすく、これは肩や首などの筋肉だけでなく、前回ご紹介した眼球周囲の筋肉も例外ではありません。鍼灸治療は副交感神経を刺激し、交感神経と副交感神経のバランスを整えることで、緊張や疲れを軽減します。

 

3. 筋肉の緊張の緩和

鍼灸治療は、目の周りや首・肩の筋肉のこわばりを緩和するのにも効果的です。緊張した筋肉に鍼を刺すことで、先ほどご説明した軸索反射によってその部位の血流を良くし、筋肉をほぐすことができます。また、鍼刺激によって体内で痛みを抑える物質が放出されるため、目や肩の疲れからくる不快感や痛みも和らぎます。

4. 炎症の抑制

鍼灸治療は免疫系に働きかけ、体内の炎症反応を抑える作用もあるとされています。鍼灸治療によって体内の抗炎症作用が活性化され、眼精疲労による目の不快感や違和感の緩和に繋がります。 5. 視力機能の向上 眼精疲労は、長時間の目の使用によって焦点を合わせる力が低下することが原因の一つとされていますが、鍼治療で眼球周囲の筋肉がリラックスし血行が改善されることで、水晶体の柔軟性が保たれ、焦点が合いやすくなり、視覚の質が向上する効果が期待されます。 次に眼精疲労に対してよく使われる経穴(ツボ)についてお話させていただきます。セルフケアに使いやすい経穴なので、ぜひお役立てください!

◎眼精疲労に効果的な経穴(ツボ)

睛明(せいめい)

位置: 目頭の内側、目と鼻の間のくぼみにあります。

効能: 眼精疲労に対して強い効果を持つとされ、眼球周辺の血流を改善することで視力の維持・向上を促進します。また、目の乾燥感やかすみ目を緩和し、目元の疲れが原因の頭痛にも効果的です。眼輪筋や涙腺に直接働きかけるため、ドライアイの症状にも有用とされています。

攅竹(さんちく)

位置: 眉頭の端で、鼻根部のやや上方に位置します。

効能: 眼精疲労だけでなく、眉間や額の緊張を緩和する作用があり、目の筋肉をリラックスさせます。特に上眼瞼挙筋の緊張を和らげる効果があり、長時間のデジタル機器使用で硬くなった目周りの筋肉をほぐす助けとなります。また、鼻の不快感や鼻詰まりにも有効で、目元と鼻の違和感を同時に緩和できます。

太陽(たいよう)

位置: こめかみの少し後ろにあり、目と耳の間に位置するくぼみです。

効能: 眼精疲労による頭痛やこめかみの重圧感を解消するのに役立ちます。側頭筋の緊張を緩和する作用があり、目からこめかみへ広がる痛みを和らげます。特に視覚の過剰な使用が引き起こす目の奥の痛みや、側頭部の圧迫感の軽減に効果的です。

風池(ふうち)

位置: 後頭部の髪の生え際、後頭と首の付け根にあるくぼみに位置します。

効能: 首や後頭部の血行を促進し、眼精疲労や頭痛に関連する緊張を緩和します。眼精疲労や視覚過労による首や肩のこりをほぐす効果があり、首や肩から目にかけての血行が改善されることで、全身の疲労感も緩和されやすくなります。

合谷(ごうこく)

位置: 手の甲にある親指と人差し指の間のくぼみ。

効能: 「万能のツボ」として知られ、眼精疲労だけでなく肩こりや首の張りなど、広範囲の不調に作用します。全身の気の巡りを整え、目の疲れが関係する肩や首の筋肉の張りも改善するため、眼精疲労とともに体全体の疲れを感じる場合に特に効果が高いとされています。

今週は「眼精疲労に対する鍼灸治療の効果と効能」また「使われる経穴」についてお話させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?

特に合谷は有名な経穴ですので名前自体はご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、実は古典にも「面目は合谷に収む」という言葉があるほど顔や目と非常に関係のある経穴ということはあまり知られていないかと思います。手からの刺激で顔や目に影響を与えることができる。人の体は全身のあらゆるところで繋がっているんですね。

来週は・・・「鍼灸治療における臨床研究とそのレビュー」についてお話させて頂きます。お読みいただけますと幸いです。

今週も読んで下さりありがとうございました。

セドナ整骨院・鍼灸院・カイロプラクティック 千葉駅前院 佐々木

鍼灸と眼精疲労②

2024.11.08

こんにちは!セドナ整骨院・鍼灸院 千葉駅前院の佐々木です。

今回は「眼精疲労の病態」と「眼精疲労の原因への対策」、またセルフケアについてお話させて頂きます。

最初にお話させていただく「眼精疲労の病態」については解剖学と生理学のお話が出てきますので少し難しい内容となっていますが、最後までお付き合い頂けますと幸いです。

眼精疲労の病態 ・眼精疲労に関わる解剖学的構造

眼精疲労の状態を更に深く理解するために、まず目の構造と機能についてお話させて頂きます。

眼球は視覚情報を処理するための複雑な構造を持っており、代表的なものとして角膜、水晶体、網膜、毛様体筋、眼外筋などがあげられます。

水晶体:毛様体筋の働きによって形を変える透明なレンズで、厚みを変えることで焦点調整を行います。近距離での作業が多い場合、水晶体は厚くなり続けるため、ピント合わせの負担が増します。この過度なピント合わせが眼精疲労につながります。

毛様体筋:水晶体の厚みを調節する筋肉で、近くの物を見るときに緊張し、遠くの物を見るときに弛緩します。長時間の近距離作業で毛様体筋が緊張し続けると、筋肉の疲労が起こり、眼精疲労が引き起こされます。この疲労感が続くと、焦点を合わせにくくなる「調節機能の低下」も招きます。

角膜 :眼球の最前部に位置する透明な膜で、光を屈折させ、眼内に導く重要な役割を果たしています。長時間のパソコンやスマートフォン作業では、まばたきの回数が減り、角膜の表面が乾燥しやすくなります。角膜の乾燥は「ドライアイ」を引き起こし、眼精疲労の一因にもなります。角膜が乾燥すると酸素供給が低下し、視覚がぼやける感覚や異物感などを生じやすくなります。

 瞳孔:目の中央にある黒い円形の部分です。実際には光が目に入る穴であり、光を取り込むための「窓」の役割を果たします。瞳孔そのものには色素がなく、目の中に入った光が奥にある網膜(もうまく)に吸収されほとんど反射しないために黒く見えます。

虹彩:瞳孔の周囲を取り囲むようにある色素膜で、いわゆる茶色や黒色などの瞳の色がある部分です。虹彩の中にある環状の筋肉(括約筋)と放射状の筋肉(拡張筋)を働かせることで瞳孔の開き具合を調節し、光の量を調整する役割を担っています。明るい場所では瞳孔を収縮させ、暗い場所では拡大させています。明るすぎる環境や、光を発する電子機器を見ると虹彩が頻繁に収縮と拡張を繰り返し、疲労の原因となります。また、瞳孔を長時間収縮させていると筋肉の緊張が続き、目の疲れを感じやすくなります。

 網膜:目の内部に薄く張っている膜状の組織で、光を電気信号に変換する視細胞(桿体細胞と錐体細胞)が含まれています。明るさの変動が激しい環境は網膜に負荷をかけ、視細胞の機能を低下させる可能性があり、眼精疲労や視力低下の一因となります。

眼外筋 :眼球の運動を担っている筋肉で、眼窩(がんか)、つまり眼球を入れる骨の窪みの内側にあります。視線を上、下、左、右、斜めに動かす役割をそれぞれの筋肉が果たしており、以下の6つの主な筋肉から構成されています。

上直筋(じょうちょくきん) – 眼球を上方に動かす

下直筋(かちょくきん) – 眼球を下方に動かす

内直筋(ないちょくきん) – 眼球を内側(鼻側)に動かす

外直筋(がいちょくきん) – 眼球を外側(耳側)に動かす

上斜筋(じょうしゃきん) – 眼球を内側および下方に動かす

下斜筋(かしゃきん) – 眼球を外側および上方に動かす

 

上記した毛様体筋と同じように、長時間同じ距離で物を見続けたり一点に集中して見続けたりすると、筋肉が過緊張状態に陥り、特に電子機器の使用時は、目の調節と輻輳(両目が同じ対象物に焦点を合わせるための動き)が長時間続くため、筋肉に負担がかかります。 このように解剖生理学的にみると眼精疲労は毛様体筋や眼外筋の過剰な緊張や、角膜の乾燥、網膜への負荷など、眼球の構造的な働きが過度に使われることで起こります。特に現代の電子機器の長時間使用は負担をかけやすく、眼精疲労を引き起こしやすいです。 また目の筋肉や血管は自律神経によって制御されており、交感神経と副交感神経のバランス視覚的なストレスが続くと、交感神経の活動過敏が促進され、毛細血管の収縮、血流の低下、目の酸素不足が生じ、このような状態が長時間続くと、眼精疲労が慢性化し、疲労感や頭痛さらには不眠症や集中力の低下などの全身症状を伴うことがあります。

 

◎眼精疲労の原因への対策

では次に、眼精疲労を防ぎ、目を労わるための具体的な方法についてご説明致します。

・定期的な休憩を取る 何度も記載していますが目の疲れを感じる原因の一つは、近くの物を長時間見つめ続けることです。実は対策は最も簡単で、定期的に遠くを見る習慣をつけるだけで目の筋肉(特に、焦点を合わせるために使われる筋肉)の緊張をほぐし、疲労を軽減することが期待できます。 具体的な目安としてはアメリカの検眼士ジェフリー・アンセルム医師考案の「20分に一度、20フィート(約6メートル)以上離れたものを20秒間見る」という20-20-20ルールがおすすめです。

・正しい姿勢と画面配置を保つ 姿勢が悪いと、目だけでなく首や肩など全身にまで負担がかかります。画面の配置や姿勢に配慮し、体全体に余分な負担がかからないように以下のポイントを参考に環境を改善しましょう。 画面の高さ:自然な視線の高さを維持するために画面の上端が目の高さか、やや下になるように調整しましょう。

画面との距離:画面と目の距離は40~70cm程度を目安にします。画面に近づきすぎると目が疲れやすくなりますので、少し距離を取ることを意識しましょう。

姿勢:背筋を伸ばし、肩の力を抜いて、リラックスした姿勢を心がけます。椅子の高さを調整し、足が床にしっかりとつくようにするとよいです。

・目を温める 温かいタオルなどで目の周りを温めることで血行を促進し、疲れを感じにくくする効果が期待できます。温かさでリラックス効果も得られ、特に一日中パソコン作業をした後や寝る前におすすめです。 温かいタオル(電子レンジで数十秒温めると簡単に用意できます)を目に当て、2~3分ほどそのままにします。寝る前でなければ、温めた後に冷たいタオルで数秒冷やすと、血行促進により一層の効果が得られます。 (温めたタオルで火傷をしないようにお気を付けください)

・目の体操を行う 目をぎゅっと閉じて3秒間キープし、ぱっと開けます。これを5回程繰り返します。 数秒ほどの簡単な手順で血流改善や目の筋肉の緊張を緩める効果が期待できます。

・目に優しい環境を整える 目の疲れを軽減するためには、作業環境も大きく影響します。特に照明や画面の明るさに気を付けることが大切です。 照明と画面の輝度:画面の明るさと部屋の明るさを同じ程度に調整することが大切です。画面や照明がもう一方よりも明るすぎたり、逆に暗すぎたりすると、目が疲れやすくなります。

・規則正しい生活と食事 目の健康を維持するためには、生活習慣も見直す必要があります。バランスの取れた食事と規則正しい睡眠が重要です。 睡眠:目の疲労を回復させるためには、質の良い睡眠が欠かせません。適切な睡眠をとることで、目だけでなく体全体の疲れも癒されます。 栄養:ビタミンAルテインを含む食品は目の健康に良いとされています。野菜(特に緑黄色野菜)や果物、魚をバランスよく摂取しましょう。

 

 

今週は「眼精疲労の病態」と「眼精疲労の原因への対策」、またセルフケアについてお話させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか? セルフケアの中でも特に「目を温める」はタオルやホットパックの重みによって眼球が圧迫され、アシュネル反射という副交感神経を優位にしたり、血圧を下げるなどのリラックスした状態になりやすくなる反射が起こるため、効果が期待できます。日中の疲れをリセットし、深い眠りにつく準備にぜひ取り入れてみてください。

来週は・・・「眼精疲労に対する鍼灸治療の効果と効能」、「使われる経穴」についてお話させて頂きます。お読みいただけますと幸いです。

今週も読んで下さりありがとうございました。

セドナ整骨院・鍼灸院・カイロプラクティック 千葉駅前院 佐々木

鍼灸と眼精疲労①

2024.11.01

こんにちは!セドナ整骨院・鍼灸院 千葉駅前院の佐々木です。
今月は「鍼灸と眼精疲労」を題材としてお話させて頂きます。
コロナ禍以降、オンライン授業や在宅勤務などデスクワークが増えたことで、「目が疲れる」「目が重怠い」といった症状に悩む方が多くなってきているのではないでしょうか?プライベートでもパソコンやスマートフォンを長時間使用することが日常となり、目への負担を感じる場面も増えているかと思います。
特にデスクワークに従事する方が抱えがちな「眼精疲労」、近年では耳にすることを増えたかと思いますが、何となくぼんやりとしたイメージではないでしょうか?今回はまず、具体的にどのような状態を指すのか、またその原因や症状について詳しくご紹介させていただきたいと思います。眼の健康を保ち、お身体の状態をより良いものにし、仕事や学業のパフォーマンスを上げるためにも、是非ご覧ください。

◎目次・導入
・眼精疲労の定義と症状
・眼精疲労の病態
・鍼灸治療の効果と効能、使われる経穴
・鍼灸治療における臨床研究、またそのレビュー
・参考文献

◎眼精疲労の症状
症状の例としては先程あげた目の疲れや重怠さ、視力の低下、視界のぼやけ、視覚障害、目の痛み、かゆみ、ドライアイなど乾燥感、頭痛などがあげられます。
これらの症状は特に長時間のパソコン作業や読書、細かい作業など、集中力を必要とする視覚活動に関するものが多いです。

眼精疲労の定義
実は眼精疲労の定義自体は、医学的に明確に確立された概念ではありません。眼科の専門家や研究者によって症状の捉え方や診断基準が異なることもありますが、一般的には「目の過労」として理解され、特定の作業後に一時的な疲労感や不快感を含む広範な概念とされています。現代では電子機器を2時間以上見続けた場合に生じる眼の不快感と視力低下を指す「デジタル眼精疲労」(コンピュータービジョン症候群 = CVS)という電子画面を用いた作業によって起こる新たな眼精疲労が特に注目されています。

◎眼精疲労の原因
眼精疲労(眼精疲労)は、現代社会において非常に一般的な健康問題であり、特に電子機器の使用の増加に伴ってその発症率は急増しています。現代社会において最も一般的な眼精疲労の原因の一つはパソコンやスマートフォン、タブレットなどの電子機器の長時間使用です。
電子機器を使用していると、集中しているためにまばたきの回数が減少します。まばたきは目の表面を潤す役割を果たしており、まばたきが減るとドライアイや目の疲れを引き起こす原因となります。パソコン作業中のまばたきの頻度は通常の状態の半分以下になることがあるとの研究データもあります。
そして次に、電子機器の画面は文字や画像が小さく、コントラストが低い場合が多いため、目に対する視覚的な負荷が増加します。特に、長時間の近距離作業は目の筋肉に負担をかけ、眼精疲労を引き起こす要因となります。
また、電子機器を使用する際の姿勢や周りの環境も影響を与えます。例として画面の位置や周囲の照明、前傾姿勢、猫背等などが挙げられます。

二つ目の原因としては心理的なストレスがあげられます。
心理的なストレスは全身の自律神経のバランスを乱し、交感神経系を過活動状態にしてしまいます。これにより筋肉に不必要な緊張をもたらし、眼精疲労の症状をさらに悪化させることがあります。

三つ目は適当な視力矯正が行われていない場合です。
眼鏡やコンタクトレンズが個人の視力に合わせ適切に調整されていない場合、身体が視力の調整を余計に行う必要があり、目の疲労の要因となります。また、遠視や近視、乱視などの異常が矯正されていない場合も同様です。

上記した
・電子機器の長時間使用
・心理的ストレスによる交感神経系の過活動
・不適切な視力矯正
こちらの三つが主な眼精疲労の原因となります。
今回は眼精疲労の定義と症状についてお話させて頂きましたがいかがでしたでしょうか?原因の中に心当たりのある方は多くいらっしゃるかと思います。
来週は・・・「眼精疲労の病態」、そして今回お話した「眼精疲労の原因への対策」についてお話させて頂きます。日常的に取り入れられるセルフケアについてもお話させていただきますので、お読みいただけますと幸いです。
今週も読んで下さりありがとうございました。
セドナ整骨院・鍼灸院・カイロプラクティック 千葉駅前院 佐々木

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