こんにちは!セドナ整骨院・鍼灸院 千葉駅前院の佐々木です。
今月は「鍼灸と眼精疲労」を題材としてお話させて頂きます。
コロナ禍以降、オンライン授業や在宅勤務などデスクワークが増えたことで、「目が疲れる」「目が重怠い」といった症状に悩む方が多くなってきているのではないでしょうか?プライベートでもパソコンやスマートフォンを長時間使用することが日常となり、目への負担を感じる場面も増えているかと思います。
特にデスクワークに従事する方が抱えがちな「眼精疲労」、近年では耳にすることを増えたかと思いますが、何となくぼんやりとしたイメージではないでしょうか?今回はまず、具体的にどのような状態を指すのか、またその原因や症状について詳しくご紹介させていただきたいと思います。眼の健康を保ち、お身体の状態をより良いものにし、仕事や学業のパフォーマンスを上げるためにも、是非ご覧ください。
◎目次・導入
・眼精疲労の定義と症状
・眼精疲労の病態
・鍼灸治療の効果と効能、使われる経穴
・鍼灸治療における臨床研究、またそのレビュー
・参考文献
◎眼精疲労の症状
症状の例としては先程あげた目の疲れや重怠さ、視力の低下、視界のぼやけ、視覚障害、目の痛み、かゆみ、ドライアイなど乾燥感、頭痛などがあげられます。
これらの症状は特に長時間のパソコン作業や読書、細かい作業など、集中力を必要とする視覚活動に関するものが多いです。
◎眼精疲労の定義
実は眼精疲労の定義自体は、医学的に明確に確立された概念ではありません。眼科の専門家や研究者によって症状の捉え方や診断基準が異なることもありますが、一般的には「目の過労」として理解され、特定の作業後に一時的な疲労感や不快感を含む広範な概念とされています。現代では電子機器を2時間以上見続けた場合に生じる眼の不快感と視力低下を指す「デジタル眼精疲労」(コンピュータービジョン症候群 = CVS)という電子画面を用いた作業によって起こる新たな眼精疲労が特に注目されています。
◎眼精疲労の原因
眼精疲労(眼精疲労)は、現代社会において非常に一般的な健康問題であり、特に電子機器の使用の増加に伴ってその発症率は急増しています。現代社会において最も一般的な眼精疲労の原因の一つはパソコンやスマートフォン、タブレットなどの電子機器の長時間使用です。
電子機器を使用していると、集中しているためにまばたきの回数が減少します。まばたきは目の表面を潤す役割を果たしており、まばたきが減るとドライアイや目の疲れを引き起こす原因となります。パソコン作業中のまばたきの頻度は通常の状態の半分以下になることがあるとの研究データもあります。
そして次に、電子機器の画面は文字や画像が小さく、コントラストが低い場合が多いため、目に対する視覚的な負荷が増加します。特に、長時間の近距離作業は目の筋肉に負担をかけ、眼精疲労を引き起こす要因となります。
また、電子機器を使用する際の姿勢や周りの環境も影響を与えます。例として画面の位置や周囲の照明、前傾姿勢、猫背等などが挙げられます。
二つ目の原因としては心理的なストレスがあげられます。
心理的なストレスは全身の自律神経のバランスを乱し、交感神経系を過活動状態にしてしまいます。これにより筋肉に不必要な緊張をもたらし、眼精疲労の症状をさらに悪化させることがあります。
三つ目は適当な視力矯正が行われていない場合です。
眼鏡やコンタクトレンズが個人の視力に合わせ適切に調整されていない場合、身体が視力の調整を余計に行う必要があり、目の疲労の要因となります。また、遠視や近視、乱視などの異常が矯正されていない場合も同様です。
上記した
・電子機器の長時間使用
・心理的ストレスによる交感神経系の過活動
・不適切な視力矯正
こちらの三つが主な眼精疲労の原因となります。
今回は眼精疲労の定義と症状についてお話させて頂きましたがいかがでしたでしょうか?原因の中に心当たりのある方は多くいらっしゃるかと思います。
来週は・・・「眼精疲労の病態」、そして今回お話した「眼精疲労の原因への対策」についてお話させて頂きます。日常的に取り入れられるセルフケアについてもお話させていただきますので、お読みいただけますと幸いです。
今週も読んで下さりありがとうございました。
セドナ整骨院・鍼灸院・カイロプラクティック 千葉駅前院 佐々木