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鍼灸と糖尿病①

2024.12.03 | Category: 未分類

こんにちは!セドナ整骨院・鍼灸院 千葉駅前院の佐々木です。
今月は「鍼灸と糖尿病」を題材としてお話させて頂きます。


現代の私たちの食生活を少し立ち止まって考えると、忙しい日常の中で糖質や脂肪に偏った食事を摂ることが多いかもしれません。便利さを追求した結果、自然そのものから離れた食品が当たり前になりつつあります。
原人時代、人間は食料が常に得られる環境ではなく、狩猟や採集で得た食べ物を効率よくエネルギーに変え、脂肪として蓄える性質を進化させました。この適応は飢餓に備えるためには有効でしたが、現代の高糖質・高脂肪食品が手軽に得られる状況に適応しきれていません。進化の名残が、現代の食生活の影響で健康問題を引き起こしているのです。
そんな中、私たちが本来持っている「自然治癒力」を引き出す方法として、鍼灸が注目されつつあり、糖尿病による慢性的な疲れやストレス、さらには合併症の緩和に役立つと考えられております。
本記事では、鍼灸がどのように糖尿病の治療や日常生活にプラスの影響を与えるのか、わかりやすくお伝えします。
身体と心のバランスを整えながら、自分らしい健康を取り戻すヒントを一緒に見つけていきましょう。


今回はまず糖尿病の分類や発症原因症状について詳しくご紹介させていただきたいと思います。最後までお付き合い頂けますと幸いです。

 

◎目次・導入


・糖尿病の定義と症状


・糖尿病の病態


・鍼灸治療における臨床研究、またそのレビュー



・参考文献

・鍼灸治療の効果と効能、使われる経穴

 

 


◎糖尿病の定義と症状

・糖尿病の分類
糖尿病は、大きく1型糖尿病と2型糖尿病に分類されます。
1型糖尿病は自己免疫疾患によるもので、インスリン治療が必須です。一方、2型糖尿病は生活習慣や遺伝的要因が複雑に絡み合い発症し、運動療法や食事療法を基本としながら、経口血糖降下薬やインスリン治療が用いられることがあります。

1型糖尿病
患者全体の約5%を占める疾患で、自己免疫反応により膵臓のβ細胞が破壊され、インスリンが分泌できなくなるのが特徴です。発症は小児期や青年期に多く、診断時の平均年齢は13~15歳とされています。発症率は人口10万人あたり年間1~5人で、地域差があります。

2型糖尿病
糖尿病患者の90%以上を占め、特に中高年に多く見られます。ただし、近年では若年層の肥満増加により、小児や思春期の発症も増加傾向にあります。診断時の平均年齢は40~60歳であり、BMI(体格指数)が25を超える人に多く発症するのが特徴です。


・糖尿病の診断基準
以下のいずれかを満たした場合、糖尿病と診断されます。

・空腹時血糖値が 126 mg/dL以上
・随時血糖値が 200 mg/dL以上
・HbA1c(ヘモグロビンA1c)が 6.5%以上

さらに、耐糖能検査(OGTT)において、2時間値が200 mg/dL以上の場合も糖尿病と診断される場合があります。


・糖尿病の症状
糖尿病の症状は、進行度や個人差によって異なりますが、主に以下のようなものが挙げられます。
初期段階では、頻尿や喉の渇き(多飲)、食事をしてもすぐに空腹を感じる(多食)といった症状が現れることがあります。また、体内でエネルギー源が適切に利用されないため、体重減少が起こる場合があります。
進行すると、倦怠感や疲労感、視力のぼやけ(網膜への影響)、傷が治りにくい、手足のしびれや感覚鈍麻、感染症にかかりやすくなるなどの症状がみられることがあります。さらに、糖尿病が悪化し糖尿病性ケトアシドーシスに至ると、吐き気や呼吸困難などの重篤な症状が生じる場合があります。



今週も読んで下さりありがとうございました。
今回は導入として糖尿病の定義と症状についてご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?
判断基準のひとつであるHbA1c(ヘモグロビンA1c)は健康診断の採血や献血の際の数値項目の1つに入っているので、自分が糖尿病ではないかと不安な方はぜひそちらをご覧になってみてください。血液検査は最も確実な検査方法です。

来週は・・・「糖尿病の病態」に関してお話させて頂きます。

セドナ整骨院・鍼灸院・カイロプラクティック 千葉駅前院 佐々木


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