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東洋医学⑤ 経絡と経穴について

2019.05.25 | Category: 東洋医学

こんにちは!

セドナ整骨院・鍼灸院のアロマセラピスト、前田です。

 

前回まで『気・血・津液』についてご紹介いたしました。

今回からは鍼灸治療をするうえで欠かせない

『経絡と経穴』についてご紹介していきます。

 

『経絡』は「気・血・津液」の通り道の総称と位置付けられています。

経絡の『経』は『経脈』のことで、縦糸を意味していて

経絡も身体を縦に走っています。

 

経脈には「正経十二経脈」と「十二経別」「奇経八脈」があり

「正経十二経脈」と「奇経八脈」の督脈、任脈は固有の『経穴』を持っています。

経絡の『絡』は纏う、繋がるなどを意味していて、経脈と経脈と結んでいるものを『絡脈』と呼びます。

 

 

 

『経絡』は五臓六腑のような身体の内側と

体幹や四肢などの身体の外側を結んでいます。

 

「気・血・津液」は経絡を通って臓腑・組織・筋肉・皮膚などを

循環して身体の内側全体に栄養を与え、それぞれの機能を調節しています。

また、各臓腑の気も経絡を通って循環しているので

臓腑に不調がある時にはその反応が経絡上に現れやすくなっています。

 

経絡は、経絡上にある臓腑や皮膚・筋肉・骨などに

気・血・津液を巡らせ、健全な生理活動を維持します。

また、防衛作用のある衛気が絡脈に集まることで

外邪の侵入を防ぐ働きもあります。

 

しかし、外邪が体内に侵入してしまうと

外邪も経絡を通って身体の奥深くまで侵入します。

その為、一つの臓腑が病気にかかると、経絡で繋がっている

他の臓腑も病気になりやすくなってしまいます。

 

一方、経絡の御蔭で病状に応じた治療を施しやすいという側面もあります。

経絡は体の表面ともつながっているため

臓腑に異常があると経絡を通じて体表部に異常が現れます。

その体表面の異変から、経絡で繋がっている臓腑の変調を推測し

経絡や経絡上の経穴を用いて治療を行うことができるのです。

 

 

次回は『経穴』についてご紹介いたします。

どうぞよろしくお願いいたします。


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