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「東洋医学②」

2019.04.09 | Category: 東洋医学

こんにちは!

セドナ整骨院・鍼灸院のアロマセラピスト、前田です。

 

前回は「東洋医学」の概要をご紹介しました。

今回は東洋医学の重要な考え方の一つ、「陰陽論」についてご紹介していきます。

 

「陰陽論」は、中国の思想に端を発し、森羅万象や宇宙のありとあらゆる事物をさまざまな観点から

「陰」と「陽」の二つのカテゴリに分類する思想です。

陰と陽とは互いに対立する属性を持った二つの気であり

「万物の生成消滅と言った変化はこの二気によって起こる」とされています。

 

 

 

陰陽学説の基本的内容に以下のものがあります。

(1) 陰・陽は互いに対立・制約する。

(2) 陰・陽は互いに依存し,単独では存在しえない。

(3) 陰・陽の消長と平衡。

(4) 陰・陽の相互転化。

 

上の図は太極図(太極マーク)と言い、陰陽論を示したものです。

図で白い部分は「陽」、黒い部分は「陰」を表します。

 

 

 

大きな白い部分の中に黒い点がありますが

これは「陽」の中にも「陰」が存在することを表しています。

同様に、大きな黒い部分の中にも白い点があり

「陰」の中にも「陽」があることを表しています。

 

 

 

今後詳しくご紹介しますが、東洋医学では自然(宇宙)と人体を統一体であると考える

「天人合一思想」が根本になっています。

 

 

 

その統一体にも陰と陽が存在し、上記のように対立したり、依存しあうことでバランスを保っています。

人が健康な時は、この「陰陽のバランスがうまく保たれている状態」です。

しかし、陰陽のどちらかが強くなったり(偏盛)

逆に弱くなってしまう(偏衰)と陰陽のバランスが崩れ

病気になったり健康が損なわれてしまいます。

 

 

 

人体にはこの『陰陽のバランス』を自然に回復する機能が備わっています。

この働きにより、夏には身体内部の陽が強くなりすぎないように発汗して陰気を補ったり

冬には汗腺を閉じて陽気を逃さないようにしているのです。

 

 

 

しかし、偏盛や偏衰が極端な場合や自力でバランスを整える機能が

衰えてしまっている場合などは、鍼灸や漢方での治療が必要となります。

 

 

 

また、人体そのものや生理機能にも陰陽があります。

このように、東洋医学では、生理・病理はもとより全てにわたり、陰陽論の影響をうけています。

 

 

 

次回は「陰陽論」同様、東洋医学の重要な柱である「五行論」について詳しくご紹介していきます。

どうぞよろしくお願いします。


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