こんにちは!セドナ整骨院千葉駅前院の佐々木です。
今月は「鍼灸と期外収縮」についてをテーマとしてお話させて頂きたいと思います。
日常生活の中で「脈が飛ぶような感じがする」「動悸がする」「胸がつまったような感じがする」といったお悩みを持つ方は多くいらっしゃるのではないでしょうか?
その原因の一つとして考えられるのが 「期外収縮」 という不整脈です。
不整脈と聞くと、「心臓の病気なのではないか」と不安に思われるかもしれませんが、実は半数以上の人が無自覚に経験しているものであり、健康な人にも起こることがある現象で、多くの場合は生死に関わるものではなく心配のないものです。
「不整脈」は一般に「心臓の拍動が不規則なもの,速くなるもの,遅くなるもの」を指し、不整脈の一種である「期外収縮」は中でも正常な拍動の間に時々不規則な拍動が現れるタイプにあたります。
しかし例外として頻繁に起こる場合や、息苦しさ・めまいを伴う場合は、体からのサインかもしれません。
鍼灸治療と期外収縮の関係をお話していくにあたって今回はまず期外収縮とは何か学んでいきましょう!
◎期外収縮とは
心臓は常に一定のリズムで動いており、通常であれば
「トッ・トッ・トッ・トッ」
と等間隔に拍動しています。しかし、この一定のリズムが崩れて
「トッ・トトッ・トッ・トッ」
というように心臓の通常のリズムとは異なるタイミングで余計な収縮が起こる現象のことを期外収縮と呼びます。
実際に期外収縮が起こった方からの声では「脈が一瞬止まったように感じる」「突然ドクンと強い動悸がする」「胸がザワザワする感じがする」といった症状を感じられるそうです。
心臓は普通、洞結節という場所から発生する電気信号でリズムよく動いています。この洞結節は心臓の右心房の上部にあり、特別な細胞が集まっていて、他の神経を介さず自発的に電気信号を作り出します(自動能)。その信号が心房に伝わり、房室結節を通って心室に届き、心臓の筋肉が収縮して血液が体中に送り出されます。
通常、洞結節からの信号は一定の間隔で発生し、心臓のリズムは安定していますが、期外収縮では正常なリズムから外れて、早すぎたり遅すぎたりする収縮が発生します。
・期外収縮の原因
期外収縮が起こる理由は様々で、一例として以下の要因があげられます。
①心臓疾患
心筋梗塞や心不全、弁膜症など、心臓に病気がある場合、期外収縮が発生しやすくなります。
②電解質異常
血液中のカリウムやカルシウム、マグネシウムが不安定だと、心臓のリズムが乱れることがあります。
③薬物やカフェイン
一部の薬やカフェインが心臓に影響を与え、期外収縮を引き起こすことがあります。
④ストレスや疲れ
精神的なストレスや体調不良も、心臓に負担をかけて期外収縮を引き起こすことがあります。
心臓のご病気がない方は④のストレスや疲れが要因となるケースは多いです。
・診断と治療
期外収縮の診断は、心電図(ECG)を使って行います。心電図では、心臓の異常な収縮のタイミングや頻度が記録されるため、どの程度の問題があるかが分かります。
もし期外収縮が頻繁に起こる場合や症状が強い場合、投薬での治療を行うことがあります。また、薬物療法が効果が薄い場合には、カテーテルアブレーションという治療法も考慮されます。
・注意すべき期外収縮
1日に何百回も発生する場合:頻発することで、心臓への負担が増し、他の不整脈が引き起こされることがあります。
めまい・息切れ・意識が遠のく感じがある場合:血流が低下し、脳や体に十分な酸素が届いていない可能性があります。
運動中や労作時に頻発する場合 :心筋虚血(心臓への血流不足)が関係している可能性があります。
このような場合は、一度病院で心電図やホルター心電図(24時間心電図)などを受けて、詳しい検査をしてもらいましょう。
今回は「期外収縮の概要」についてお話させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?
次回は本題である「期外収縮と鍼灸の関わり」についてお話させていただきます!
最後までお付き合いいただけますと幸いです。
セドナ整骨院・鍼灸院・カイロプラクティック 千葉駅前院 佐々木