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「東洋医学⑤」

2019.05.14 | Category: 東洋医学

こんにちは!
セドナ整骨院・鍼灸院のアロマセラピスト、前田です。

前回は『気・血・津(液)』とは何か、というところをご紹介いたしました。
今回はその『気・血・津(液)』の関係性をご紹介していきます。

以前ご紹介したように人体も一つの「統一体」ですので

その生命力に重要な役割を持つ『気・血・津(液)』

も単独で存在しているのではなく、相互関係の上に存在しています。

では3つの関係性を一つずつご紹介していきます。

 

1、「気」と「血」の関係

「血」は「気」によって生成され

「気」が押し流してくれる御蔭で全身を巡ることができます。

逆に「気」はその全身を巡っている「血」に載って同様に全身を巡ることができます。

また、「血」がエネルギーを増幅してくれることで

全身の臓腑にも「気」を行渡らせることができます。

気為血之帥:気は血を作り、血をめぐらせ、気が血を統率している
気能血行:気の推動作用により血が循環できる
気統摂血:気は固摂作用、脾気の統血(とうけつ)作用によって血を統べる
血載気行:血は常に気を載せてめぐっている
血為気之母:血の営養作用によって臓腑が気を生じ、気能できる

 

2、「気」と「津液」の関係

「血」と同様、「津液」も「気」によって生成され

又循環することができます。

そして、その「津液」の循環に載って「気」も全身を巡っています。

気能行水:気が推動作用によって津液を循環させている
気能生水:気の気化作用によって津液を作る
津能載気:津液は気を載せて血脈内を常に同行している

 

3、「血」と「津液」の関係

「血」も「津液」も水分質の存在です。
ですので、お互いが不足した際には働きを補完することができます。

津血同源:津液にも栄養分があり、血の働きを補完する

以上のように『気・血・津液』はお互いの働きを助ける

相互関係を保ちながら存在し、全身を巡っています。
そしてこの『気・血・津液』のエネルギーによって

私たちの身体は生命力を維持できているのです。

 

次回は『経絡と経穴』についてご紹介してきます。
どうぞよろしくお願いいたします。


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