こんにちは!
セドナ整骨院・鍼灸院のアロマセラピスト、前田です。
前回は『気・血・津(液)』とは何か、というところをご紹介いたしました。
今回はその『気・血・津(液)』の関係性をご紹介していきます。
以前ご紹介したように人体も一つの「統一体」ですので
その生命力に重要な役割を持つ『気・血・津(液)』
も単独で存在しているのではなく、相互関係の上に存在しています。
では3つの関係性を一つずつご紹介していきます。
1、「気」と「血」の関係
「血」は「気」によって生成され
「気」が押し流してくれる御蔭で全身を巡ることができます。
逆に「気」はその全身を巡っている「血」に載って同様に全身を巡ることができます。
また、「血」がエネルギーを増幅してくれることで
全身の臓腑にも「気」を行渡らせることができます。
気為血之帥:気は血を作り、血をめぐらせ、気が血を統率している
気能血行:気の推動作用により血が循環できる
気統摂血:気は固摂作用、脾気の統血(とうけつ)作用によって血を統べる
血載気行:血は常に気を載せてめぐっている
血為気之母:血の営養作用によって臓腑が気を生じ、気能できる
2、「気」と「津液」の関係
「血」と同様、「津液」も「気」によって生成され
又循環することができます。
そして、その「津液」の循環に載って「気」も全身を巡っています。
気能行水:気が推動作用によって津液を循環させている
気能生水:気の気化作用によって津液を作る
津能載気:津液は気を載せて血脈内を常に同行している
3、「血」と「津液」の関係
「血」も「津液」も水分質の存在です。
ですので、お互いが不足した際には働きを補完することができます。
津血同源:津液にも栄養分があり、血の働きを補完する
以上のように『気・血・津液』はお互いの働きを助ける
相互関係を保ちながら存在し、全身を巡っています。
そしてこの『気・血・津液』のエネルギーによって
私たちの身体は生命力を維持できているのです。
次回は『経絡と経穴』についてご紹介してきます。
どうぞよろしくお願いいたします。