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呼吸と自律神経

2020.05.29 | Category: 自律神経

こんにちは!セドナ整骨院の出口です。

平素よりセドナ治療院グループをご利用いただきまして、厚く御礼申し上げます。


新型コロナウイルス感染症に罹患された皆さまおよび関係者の皆さまに、 謹んでお見舞い申し上げます。


緊急事態宣言も解除され、全国的にもコロナの脅威が薄らいできているように感じます。


さて、この新型コロナウイルス感染症(COVID-19)その症状、全容は見えてきた物の私達にとって二次的な脅威を孕んでいるように感じます。

それは一言でいうと「良くわからない体の不調」です。みなさまの周りにもいらっしゃるじゃないでしょうか?


「なんとなく調子がわるい」というやつです


連日の報道、そして正解かどうかわからない情報があふれる中で、正しい情報を見極める事は不可能に近いです。医療従事者である私でも怖いです。


その根底にあるのは人は漠然とした恐怖や目に見えないもの、予測できない未来に恐れを覚えます。


恐怖=「ストレス」です


実は今のこの状況、ある大型災害の後の感じと酷似しているんです。

それは「3.11 東日本大震災」ですどういう事かというと3.11の震災では、私たちは目に見ない余震、放射能の恐怖に怯えました。


もしまた大きな地震があったら

もしこのあたりがホットスポットだったら

もし自分の地域でも災害がおきたら


そんな漠然とした不安、見えない恐怖が日本中に萬栄していました。


このような漠然とした不安や恐怖がストレスとなり多くの方が自律神経を乱し「なんとなく調子がわるい」という症状を、それだけでなく不眠やめまい・耳鳴りなどの不定愁訴を訴えてきました。


今回の状況、その時と似た状況であると私たちは感じております

5月半ばから当院への問い合わせとして増えてきたのが

「なんとなく調子が悪い」

「動悸がするけど、病院では問題ないと言われた」

「何もしていないのに息苦しい」

「ちょっとしたことで息が切れる」

「めまい・耳鳴りがする」

といった症状の患者さんです
こういった症状の多くに強く関係しているのが先ほども上げた「自律神経」と呼ばれる存在です。

 
※自律神経に関する詳しい事は当院HP内「自律神経」のぺージをご覧ください


特に今回の新型コロナウイルス感染症(COVID-19) では呼吸器・循環器の場合、多くの患者さんが病院で「異状なし」と診断を受ける場合でもという場合は自律神経の乱れが原因の場合があります。


中には胸部レントゲン、血液検査、心電図などの検査をすべて行い「異常なし」という診断を受けて、内服薬だけを処方されている方も多く見られます。


呼吸に大きく関与する「肺」は自分の意思で動かす事のできる内臓器ですが、自律神経が大きく関与しています。 


基本的に人間の内臓器には自律神経の交感神経と副交感神経の二重拮抗支配を受けています。しかし 慢性的なストレスが交感神経を優位に働かせ続けることで、自律神経が乱れ、多くの場合、血液検査やレントゲンなどで異常なしと言われる「自律神経失調症」と呼ばれる病態が出来上がります


皆様も経験があるんではないでしょうか?緊張して呼吸が浅くなった、その緊張を抑えるため深く深呼吸を行ったこれは無意識に肺の収縮弛緩が損なわれている証拠です。


肺の伸展反射(へーリング・ブロイエル反射)が損なわれ、意識して深呼吸することもままならなくなります。


結果、多くの酸素を取り込めず浅い呼吸を頻回で繰り返すことで胸式呼吸となります。  


また多くの方が今はマスクの着用を行っていると思います。このマスク、感染予防や飛沫拡大の為ではありますが呼吸を浅くする要因の一つでもあります。

まさに息を潜めている。そんな状態です。


その他にも自宅でのテレワーク・リモートワークの影響で「姿勢不良」や「背骨・肋骨の可動性の悪さ」が診られます。いつものオフィスではなく、高さが合わない自宅のイスと机で仕事をする為、普段、姿勢が良い人でも猫背になる傾向が見られます。


また人間の肺は「胸郭」と呼ばれる背骨と胸骨、肋骨で囲まれている部屋にありますから、肋骨の可動性の低下は肺の十分な伸展機能を阻害する要因となります。


現在、多くの要因で体調を崩されている方が当院にいらっしゃいます。お一人でも多くの患者さんのお力になり、今の現状を乗り越えていきたいと切に願います。


次回は呼吸と自律神経について(施術編)をお送り致します。

セドナ整骨院・鍼灸院 千葉駅前院 院長 出口


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