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腸の健康②

2020.06.19 | Category: 食事と栄養

こんにちは!セドナ整骨院の前田です。

 

前回、「腸漏れ症候群=リーキーガット」についてお話をしました。

まずは簡単におさらいをしましょう。

 

リーキーガット「腸の粘膜に穴が空き、異物(菌・ウイルス・たんぱく質)が血管内に 漏れだす状態にある腸」のことを指します。

程度の差はありますが、日本人の約 7 割が陥っているのではないかと言われています。

リーキーガットになると、本来腸で排除されるべき様々な有害物質が体内に入り込み、血管を通り身体のいたるところに運ばれ、行き着いたところで時間をかけてじわじわと身体にダメージを与えます。

生活習慣病や血管障害・ガン・アレルギーの発症や進行とも関係していると考えられています。

 

前回も説明したように、人体の免疫機能の7割を担っている臓器は『小腸』です。

小腸の中には約3万種、100兆~1000兆個の腸内細菌が存在しています。

重さにすると約1.5~2㎏もの腸内細菌が人の体内に生息しているのです。

腸内細菌はその働きから「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」の3つに分類されます。

腸内細菌叢は善玉菌:2割、悪玉菌:1割、日和見菌:7割の分布が理想だと言われています。

 

腸内細菌の多様性(腸内フローラ)のバランスが崩れてしまうと、以下の病気を引き起こすと言われています。

・神経疾患

・がん(大腸がん・肝臓がん)

・代謝疾患(肥満・糖尿病)

・炎症性腸疾患(クローン病・潰瘍性大腸炎)

・アレルギー(喘息・アトピー性皮膚炎・食物アレルギー)

・虚血性心疾患(動脈硬化)

・自己免疫疾患(関節リウマチ・多発性硬化症)

これらの病気にならないために必要なのは「腸内環境を整えること」です。

 

腸内環境、というと乳酸菌や酵母菌を思い浮かべる方も多いかと思います。

その他に近年注目されているのが『枯草菌』です。

枯草菌とは、土壌菌という腸内で一番数が多く人にとって大事な菌の一種です。

納豆菌も枯草菌の一種で、醪(もろみ)にも多数の枯草菌が含まれることが知られています。

この枯草菌の主な働きと特徴として

・腸内細菌叢の再構築

・アンチエイジング

・オートファジー

・抗炎症

・ナチュラルキラー細胞活性化

・マクロファージ(白血球)の活性化

・ウイルスの増殖を抑制する物質

等々多岐にわたります。

 

枯草菌は土壌菌の栄養にもなるので、腸内フローラの多種多様性を保つのに非常に重要な働きをします。

次回はこの「土壌菌」と「枯草菌」について詳しく紹介していきます。


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