Blog記事一覧 > 妊娠中のアロマテラピー > 妊娠中のアロマテラピー⑨
こんにちは!
セドナ整骨院・鍼灸院のアロマセラピスト、前田です。
前回から、『妊娠中に取り入れたいアロマテラピー』についてご説明しています。
妊娠中の「マイナートラブル」という妊娠中に起こる不快な症状の緩和にもアロマテラピーが
お薦めです。
色々と心配ごとの多いマタニティライフにアロマテラピーを取り入れることで、少しでも
楽しくハッピーに過ごす為に役立てていただきたいと思います。
今回は妊娠中期から起こる方もいる「皮膚の瘙痒感」についてお話ししていきます。
今までご紹介してきた症状に比べ悩む方の割合は少なくなるのですが、ひどい方だと
夜寝られないほどの痒みを感じたり、出産後も掻いた痕や皮膚炎の痕が残ってしまう
場合があります。
お医者様に相談しても「産後には収まりますよ」と言われてしまったり、薬の塗布などの
対処療法のみになってしまう場合が多いようです。
ステロイドなどの強い薬は使いたくない、という妊婦さんもいらっしゃると思いますので、
アロマテラピーでの対処法をご紹介いたします。
妊娠中に皮膚にかゆみが表れるトラブルの代表的なものには以下のものがあります。
・妊娠性掻痒(そうよう)症
妊娠性掻痒症は、主に妊娠後期におこりやすく、全身に激しいかゆみを感じるものの、
発疹は見られません。
妊娠中に胆汁の流れが悪くなることが原因とされ、女性ホルモンのエストロゲンが関与
していると言われています。
・妊娠性類天疱瘡(るいてんぽうそう)
妊娠性類天疱瘡は自己免疫疾患の一種で、胴や手足を中心にかゆみを伴いながら、
多くの紅斑や水ぶくれができます。
他に比べ発症率は低くなりますが、主に妊娠中期から後期、産後すぐの頃に起きます。
多くは出産後1カ月以内に改善しますが、稀に悪化したり、再発を繰り返すこともあります。
・妊娠性痒疹(ようしん)
妊娠性痒疹は、妊娠初期の12~15週頃、胴や手足に強いかゆみと発疹が表れます。
2回目以降の妊娠時に発症するケースが多いとされていますが、初産の発症率も
少なくないようです。
多くが産後に改善しますが、一度発症してしまうと妊娠のたびに再発しやすくなって
しまいます。
アトピー性皮膚炎がある方は、かかりやすくなる傾向があると言われています。
・PUPPP(掻痒性蕁麻疹様丘疹)
PUPPPもかゆみと共に、蕁麻疹のような紅斑が腹部、大腿部、臀部、上腕部など
広い範囲にできます。
妊娠性痒疹との違いとしては、妊娠後期の30週以降に発症する事、初産婦に多い事が
あげられます。
また、多胎妊娠との関連も指摘されています。
皮膚の瘙痒感を抑える為には①患部の免疫力の向上②炎症の抑制③感染症の予防
④皮膚のバリア機能の修復が重要になります。
皮膚の瘙痒感が出てしまった方にまずお勧めしたいのが「カレンデュラオイル」です。
カレンデュラオイルはビタミンAやβカロテン、サポニン、フラボノイドなどの成分が
含まれる為、皮膚や粘膜の炎症を鎮めたり、肌の修復保護作用があります。
また、皮膚への刺激が少なく、マイルドな作用でお肌への負担が軽いため、特に
敏感肌の方にも安心してお使いいただけるオイルなのです。
さらにセドナで取り扱っているカレンデュラオイルは抽出のベースオイルにオリーブオイルを
使用しているので肌馴染みも非常に良く、全身に使いやすいテクスチャになっています。
カレンデュラオイルに希釈する精油は以下のものがお勧めです。
・ティーツリー ・フランキンセンス
・カモミール ・ラベンダー
1%濃度になるように精油をブレンドし、気になった時にこまめに塗るようにしてみて
下さい。
次回もマイナートラブル解消のためのアロマテラピーを詳しくご紹介していきます。