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肌の構造②

2019.12.27 | Category: 解剖学

こんにちは!

セドナ整骨院の根本です。

 

今年も残すところ残り僅かとなりましたが

いかがお過ごしでしょうか?

 

前回は皮膚の構造と主な働きについてご説明致しましたが

今回は皮膚の層についてお話させて頂きます。

 

 

皮膚は大きく分けると

表皮、真皮、皮下組織という3つの組織から成り立ちます。

肌の色はこれらの層内にある血管や脂肪色素などで決定されます。

 

表皮は1番外側にあり水分の保持や感染からのバリアとして機能し、皮膚の生まれ変わりにもしています。

 

そしてこの表皮にも層があり上から順に

角層、顆粒層、有棘層、基底層で構成されています。

 

ターンオーバーという言葉を女性の方なら1度はお聞きしたことがあると思いますが

これは表皮で行なわれています。

 

表皮の生まれ変わりは約28日間が理想的と言われており

その速度は早すぎても遅くても問題があります。

 

一番下の基底層では細胞分裂により新しくつくられ、有棘細胞から顆粒細胞へと次々に形を変えながら、約2週間で角層に到達します。

そしてこの角層に約2週間とどまり皮膚を保護するために働き、

役目が終わるとアカとなってはがれていきます。

 

これがターンーバーの仕組みです。

 

続いては真皮です。

真皮は表皮の内側にあって、肌組織の大部分を占めていて肌(皮膚)の本体ともいえます。

部位などによって異なりますが、皮下組織を除くと平均で約2ミリの厚さがあります。

真皮は、「コラーゲン」という線維状のタンパク質がその大部分を占めています。そして、その間を「ヒアルロン酸」などのゼリー状の基質が水分を抱えながら満たしています。これに「エラスチン」という線維状のタンパク質も加わって、肌に弾力を与えています。
さらに、真皮には、血管やリンパ管、汗腺などがあります。

 

そして最後に皮下組織です。

皮下組織は、肌の3層構造のうちもっとも内側にある組織で、表皮と真皮を支えています。

皮下組織は大部分が「皮下脂肪」で、そこに「動脈」や「静脈」が通っており、

肌組織に栄養を届けたり、老廃物を運び出したりしています。

 

皮下脂肪はクッションの役割をして外部からの刺激や衝撃をやわらげたり、

熱を伝えにくいという性質から断熱・保温の働きをしたり、

エネルギーを脂肪のかたちで蓄える役割もしています。

脂肪というと「ぜい肉」などの悪いイメージがあるかもしれませんが、実は、体を守るという大事な役割をおこなっているのです。

 

私たちの肌は様々な層が重なってできているのがお分かりいただけたと思います。

 

乾燥も気になる季節なのでしっかりと

お肌をいたわってあげましょう!

 


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