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妊娠中のアロマテラピー⑥

2018.12.18 | Category: 妊娠中のアロマテラピー

こんにちは!

セドナ整骨院・鍼灸院のアロマセラピスト、前田です。

 

前回から、『妊娠中に取り入れたいアロマテラピー』についてご説明しています。

妊娠中の「マイナートラブル」という妊娠中に起こる不快な症状の緩和にも

アロマテラピーがお薦めです。

色々と心配ごとの多いマタニティライフにアロマテラピーを取り入れることで、少しでも

楽しくハッピーに過ごす為に役立てていただきたいと思います。

 

今回は妊娠中期から起こりやすい「浮腫み」についてお話ししていきます。

浮腫みは妊婦さんでなくても、女性の方に多いお悩みだと思います。

ただし、妊婦さんの浮腫みは原因が通常の浮腫みと異なったり、放っておくと「静脈瘤」や

「こむら返り」に繋がる恐れがあります。

「妊娠前から浮腫みやすかったし…」と軽視せず、しっかりケアしていきましょう!

 

そもそも何故、妊娠中に浮腫みが起きやすくなるのでしょうか?

1、血液量の増加によるもの

妊娠中は胎児に栄養や酸素を送らなければいけないので、生理的に血液量が増加します。

さらに妊娠中の血液は、赤血球などの血球を除いた血漿成分だけが増えるので、血が薄く

サラサラとした血液になります。

血液がサラサラになることで胎児に栄養を届けやすくしているのですが、薄くなることで

血液が血管の外に染み出てしまい、浮腫みが起こりやすくなるのです。

特に妊娠32週頃に血液量のピークになるので妊娠後期は浮腫みやすくなるといわれています。

2、大きくなった子宮によるもの

妊娠後期になりお腹がさらに大きくなってくると、足の付け根を圧迫してリンパの流れが

悪くなり、足が浮腫みやすくなります。

長時間立ったままの姿勢を続けたり、疲れが溜まることで、より浮腫みが強くなります。

同様に長時間座ったままの姿勢も股関節が曲がるので浮腫みの原因になります。

また元々運動不足で足の筋肉が弱いと、溜まった余分な水分を心臓に戻す筋肉ポンプが

ないため、体質的にも浮腫みやすくなります。

3、妊娠高血圧症候群によるもの

妊娠後期の浮腫みの原因で一番注意しないといけないのが妊娠高血圧症候群です。

妊娠高血圧症候群とは、妊娠20週以降、産後12週までに高血圧や浮腫み、蛋白尿などの

症状が起こることをいいます。

特に妊娠後期になると今まで正常だった血圧が上がりやすくなり、症状が出ることがあります。

 

 

ここではすでに症状が現れてしまった際の対策をご紹介いたします。

・オイルトリートメント

ホホバオイルなどの植物油に1%濃度になるように精油をブレンドし、マッサージをします。

(植物油5mlに対して精油1滴)

お腹が大きくなってくるとトリートメントしにくいだけでなく、身体のバランスがとり

にくくなり、座った状態からの転倒の恐れもありますので、可能でしたらご家族の

方に協力してもらいましょう。

・フッドバスで温め&体液の押し戻し

洗面器などに38~40℃のお湯を張り、精油を2滴ほど垂らして足浴します。

身体が温まることで血行が良くなり、リンパ液などの体液も循環が良くなります。

また、水圧によって筋ポンプ運動をサポートしてくれるので、効果も出やすく非常に

お勧めです。

 

精油はグレープフルーツが妊娠初期から産後までお勧めです。

妊娠後期に入ってからは、体調を見ながらジュニパーなどを少量垂らしてもOKです。

とくにフェンネルやサイプレスは浮腫み解消の有名な精油ですが、同時に通経作用もある

精油ですので、最初は低濃度から取り入れるようにしましょう。

 

アロマテラピー以外のケアでは基本的な「塩分を控える」「足を高くして休む」という

ケアに合わせて「水分をちゃんと摂る」ことが大事です。

妊娠中はむくみを恐れてできるだけ水分補給をしないという方がいるかもしれません。

しかし、むくみの改善には水分を摂取することが大切なのです。

硬度が高すぎてしまうと飲みにくく感じる方が多いので100~200mg/Lの低硬水が

飲みやすいです。

一気に摂取するのではなく、気が付いたときにこまめに摂取するようにしましょう。

 

次回もマイナートラブル解消のためのアロマテラピーを詳しくご紹介していきます。


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