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アロマテラピーと嗅覚④

2018.01.23 | Category: アロマテラピーと嗅覚

こんにちは!

セドナ整骨院・鍼灸院のアロマセラピスト、前田です。

 

前回から2回に分けて、「におい」が「嗅覚」からどうやって「脳」に伝わって行くのか、

お伝えしています。

今回は「嗅覚」と「脳」の関係をご紹介いたします。

 

少々前回と重複するのですが、嗅球では、嗅神経の軸索が僧帽細胞と房飾細胞の

主樹状突起に達していて、嗅糸球体を形成しています。

僧帽細胞と房飾細胞は機能的に類似していて、ともに嗅覚皮質に軸索を送っています。

さらに、嗅球には糸球体周辺細胞(抑制性神経)が存在していて、1つの糸球体を他の

糸球体へ結合しています。

また、顆粒細胞には軸索が無く、僧帽細胞と房飾細胞の副樹状突起との

相反性シナプスを形成しています

このシナプスで、僧帽細胞または房飾細胞がグルタミン酸を放出して顆粒細胞を興奮させ

顆粒細胞はγ-アミノ酪酸(GABA)を放出して僧帽細胞または房飾細胞を抑制しています

僧帽細胞と房飾細胞の軸索は、外側嗅索を経て嗅覚皮質(前嗅核、嗅結節、梨状皮質、

扁桃体、内側嗅皮質)の錐体細胞の先端樹状突起に終止しています。

 

香り情報はこの部位から、直接前頭皮質や、視床を経て眼窩前頭皮質に伝達されます。

眼窩前頭皮質への経路は香りの認知に、扁桃体への経路は匂い刺激に対する情動的反応に

関係していると考えられています。

また、内側嗅皮質への経路はプルースト効果のような嗅覚性記憶に関係しています

米国コロンビア大学のRichard Axel博士とフレッド・ハッチソン癌研究センターの

Linda Buck博士は、2004年に「嗅覚受容体遺伝子の発見と嗅覚感覚の分子メカニズムの解明」

という論文でノーベル医学生理学賞を受賞しました。

その業績の一つは、嗅覚受容体を作る遺伝子を特定したことです。

一つの遺伝子が一つの嗅覚受容体を作りますが、受容体の数(=遺伝子の数)はマウスで

約1,000種類あります。

ヒトでも約350種類あり、全遺伝子の1%を占めています。

 

嗅覚受容体遺伝子が発見されて以来、嗅覚受容体を含む嗅神経から嗅球にかけての形態や

機能に関する研究は著しく発展しています。

ところが、どのように香り情報が脳内で処理され、知覚が形成されるのかについては、

解明されている途中です。

最近、香りが実際に脳内因子の発現・変化を引き起こすことが明らかにされてきています。

今後、香りによって生じる脳の細かい部位の変化を詳細に解析し、香りが脳機能に及ぼす

影響についての知見・情報が増えていくと思いますので、非常に楽しみですね。

 

今回は少し聞きなれない単語が多く、難しくなってしまいました。

次回は皆さんも聞いたことのある「ドーパミン」や「ノルアドレナリン」など、

「脳内伝達物質」と香りの関係をご紹介いたします。

 

どうぞ、よろしくお願いいたします。

 

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