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アロマテラピーと嗅覚②

2018.01.16 | Category: アロマテラピーと嗅覚

こんにちは!

セドナ整骨院・鍼灸院のアロマセラピスト、前田です。

 

前回から「嗅覚」に関してご紹介しています。

今回は、「嗅覚」と「記憶」に関して、詳しくご紹介いたします。

 

皆様は「プルースト効果」という言葉をご存知でしょうか。

 

「プルースト効果」とは、嗅覚や味覚から過去の記憶が呼び起こされる心理現象のこと

を言います。

例えば、ラベンダーの香りを嗅いで、北海道のラベンダー畑に旅行に行った時の

景色(情景)を思い出す、といった現象です。

 

フランスの文豪「マルセル・プルースト」の小説『失われたときを求めて』で有名に

なった現象なので著者名が現象の名前の由来になっています。

その小説の中で、主人公が紅茶にマドレーヌを浸したときに、その香りを嗅いで幼少期の

記憶がよみがえるシーンがあり、その描写が元となっています。

 

 

この不思議な現象はフィクションの世界だけのものではなく、近年、科学の力によって

解明されてきています。

昨年2017年にも大阪産業大学と花王株式会社の共同研究による論文が発表され、心理学、

アロマテラピーの両業界で話題になりました。

 

いまだに謎が多い脳のメカニズムですが、「におい」から思い出される記憶は

他の感覚器からの刺激よりも情動的な反応を引き起こす、ということも分かってきています。

嗅覚によって想起される記憶がより情動的であり、また他の感覚器によって想起される

いかなる記憶よりも正確である、という結果も明らかにされています。

 

前回ご紹介したように、五感の中で嗅覚だけは「大脳辺縁系」と直接つながっています。

この「大脳辺縁系」に含まれる「扁桃」への直接的な関係が、匂いの情動的想起力を

説明する上でおそらく大きな手がかりになる、と言われています。

個人的に、解明されるのが非常に楽しみな分野です。

 

また、この「プルースト効果」を利用して、勉強などの学習効果を高める実験なども

行われています。

勉強する際に特定の香りを嗅いでいる状態を保ち、数週間後のテストの時に、香りを

焚かないグループと、香りを焚くグループとに分けて点数の平均を比較したところ、

正答率が前者は75%、後者は83%だったという実験結果も残されています。

是非、日常生活の中でも、「におい」と「記憶」の関係を上手に使ってみては

いかがでしょうか。

 

「におい」と「記憶」の関係性をご紹介しましたので、次回は「におい」が「嗅覚」から

どうやって「脳」に伝わって行くのか、をご紹介いたします。

どうぞ、よろしくお願いいたします。

 

 

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